石をつかんで潜め(Nip the Buds)

ex俺だって日藝中退したかった

旅行で持っていくお金、二万円で良い説を検証(遠征でのお金と、キャッシュレス生活の話)。

 8月30日から9月2日まで東京旅行してきました。その中で、自分の中でひとつの実験をしていました。それは、どれだけ、3泊4日という短くない旅行の中で、どれだけ現金を持ち歩かないで良いかというものでした。
 話は遡りまして、少し前から、キャッシュレス生活を導入しています。
 その経緯というのが、何となく、キャッシュレス生活に興味があったころに、見つけたとあるブランドのカードケースのデザインがめちゃくちゃ好みだったので、それを購入して、キャッシュレス生活への移行のタイミングにしようと決めました。
その購入した時も、現物は思ったよりも小さかったのと、カードケースという今まで持ってなかったものに対する「これ、使わなくならないか?」と現物を見て尻込みしかけたものの、店員さんが、売らんかな接客ではなく、丁寧に、キャッシュレスに移行する人の間でここ最近売れ始めているということや、メインの財布は鞄の中に入れておいてこっちはちょっと出かける時に持つみたいなことらしいみたいなことを、教えてくれてそれで使い道のイメージが沸いたからです。
一時期、「suicaで」や「クイックペイで」というのが苦痛(コミュニケーション能力が終っているから)で辞めていたのですが、今はまた再開して、このカードケースと、小銭入れを持っています。小銭入れは、お札を崩したときに、出た小銭を入れたりするもので、少しでも貯まったら、即貯金箱に入れるというシステムです。これを続けていたら、この貯金箱に、3万円くらい入っていました。実質拾ったぐらいの嬉しさがあるやつです。
 余談ですが、このカードケースを購入した後に見たNHKの『オイコノミア』という番組で、キャッシュレス社会の特集をしていて、キャッシュレス生活を実践しているアンガールズ田中がゲストに出ていました。
 そこでは、1~2年前に、携帯電話に交通系マネー等を入れてから、財布を出さないようになったと話していて、ATMを利用する時は「ATMも久々に来たな」とか思ったり、「コンビニで並んでいたら(現金派が小銭を出していたりする様が)迷惑に感じる」と、「(現金派は)社会を送らせている人間」など、かましていました。
 確かに、自分が生活していく中で、仕事中や帰路で寄るところといえば、コンビニやTSUTAYAなどがほとんどで、それらはほぼ電子マネーに対応しているわけですから、小銭を持たなくても、ほとんど問題ないです。
 あと、家計にも電子マネーを導入したところ、もうこれが異常に捗る。
 話は少しずれて、このカードケースが手あかのような黒い汚れが広がってきたので、皮製品のクリーニング店に見せてもらったところ、使用していたクリームが革財布の様な製品に使用するには望ましくないものであったりということが発覚しました。
 購入したお店で手入れの方法とか聞けばよかったな、と心底後悔しました。少しのことにも、先達はあらまほしき事なり。
 で、せっかく、こんなキャッシュレス生活をしているわけですから、じゃあ、旅行でも現金は持たなくてもいいのかというという疑問に、今回の旅行ではそれを意識して実験してみることにしたというわけです。

 いつもは、大体3万円から4万円を持っていったことを考慮して、今回は、その半分の二万円を準備して飛び立ちました。
 結果から言うと、ホテル17,950円、キン肉マンショップ7,376円、コンビニなどはすべて、クレジットカードや電子マネーで対応し、現金を使ったのは、suicaの購入とチャージ4,000円、居酒屋やファミレスやラーメンといった食事、ジャンプ展の入場料とその物販での7,000円、爆笑問題の単独で購入した本1,500円、お土産などで、一回足りなくなって8000円ほどおろし、使用した現金は、トータルで2~3万円ってところでしょうか。
 もうちょっと強く意識したら、2万円の範囲内に収まったと思います。食事でも、複数の人と行ったところだと電子マネーが使えなかったりするので、3割くらいは現金で対応しました。これが夫婦とかの旅行で財布が共有だと電子マネー対応していない店以外は、現金を使用しないですむわけですから、やっぱり、2万円以内に収められると思います。
 とはいえ、これまでは大体3~4万円くらい持って行っていた記憶があるので、ちょうど半々くらいかって感じですね。
 これからは1~2泊程度なら1万5千円程度でいいんだなという検証結果になりました。
 

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24時間待機の坂口杏里より、指名が取れない手コキ嬢

 質問箱への回答です。
 「youtube始めてからのエルカブキって厭さが前面に出てきちゃってませんか?」
質問者の言わんとしているところは分からないではないです。事実、僕は全然youtube聴いていないです。マセキの浅草キッドです、という言葉が嫌過ぎるのと、音質が悪すぎるのとで。
 ただ、昔、ライブに良く行かれている方が言っていたことが、売れる前の人は一時期そのアクの強さにげんなりしてしまって嫌いになっていたというのがあって、今のエル・カブキはそういうことなんだと思います。実際、FMの朝の番組で代打を勤めるっていうわけのわからない仕事入ってきているわけですから。
俺も、こういうことを言われるくらいにはブログ更新していこうと思います。
 「この人能力高いのに、あんまりテレビ出てないなーって思う芸人さんいますか??」
ウエストランド、エル・カブキ、わらふじなるお、空気階段は、ネタをやる特番にはマストで呼ばれていないのはおかしいと思いますね。ライブでの平場の立ち回りを知らないので何ともいえませんが、バラエティでの立ち回りの小器用さからみると、もっと出てもいいのにな、と思うのは鬼越トマホークですかね。別に好きでも嫌いでもないですが。
 今週月曜日深夜、NHKで『落語ディーパー!~東出・一之輔の噺のはなし』を見ました。この番組は、ひとつの噺を取り上げて掘り下げて、落語家が語り合うというもので、今回は、『鼠穴』を取り上げていました。
 そこで、この『鼠穴』は立川談志のものが至高であるという話になり、それは、この話が、人間のどろどろした部分を描いているからということを話していました。
 つまり、そういう噺を演じさせたら、立川談志の右に出るものはいないということで、その流れで、女優の杏を抱いているでお馴染の東出くんが、「(50両という大金をポンと渡すシーンがある)『文七元結』は、談志師匠ではその姿がピンとこないけど、江戸っ子の志ん朝では想像しやすいから、そっちの方がいい」と言っていました。これはいわゆる、藝柄(ニン)ってやつですね。
そのシーンも、お!東出くん分かってんじゃん!と思ったのですが、もうひとつ、引きつかれたのが、談志師匠の『鼠穴』の映像として流れたのが『笑う超人』からのものでした。
 この『笑う超人』は、爆笑問題太田光立川談志の落語を編集したもので、「黄金餅」と「らくだ」が収録されているというDVDで、この二つの噺の映像は、他の立川談志のDVDを見ればそれで良いという感じなので、そこまでオススメするものではないのだけれど、間の二人のトークと特典映像が素晴らしすぎるので、ぜひ見てほしいという一枚である。
 その特典映像が何かというと、爆笑問題の事務所ライブ「タイタンライブ」に、立川談志がゲスト出演したときのものなのである。それが、NHKで流れたわけである。
 この映像の何が凄いのかというと、言葉に出来ない凄みに溢れた立川談志が演じる『鼠穴』が収録されているということである。
 『鼠穴』自体は、DVDにて時代毎にほぼ残っているはずなので簡単にチェックできるのだけれど、この『タイタンライブでの鼠穴』はそれらとは全く違うゾーンに入っている。一発でその凄さが分かるはず。
 それは、恐らく、タイタンライブという爆笑問題らを見るため(立川談志の客ではない)に来た、もしかしたら落語を見たことがない人の方が多いかも知れない場所で、立川談志が普段とは違うギアを入れて、「おめえらは落語っていうと笑点を思うかもしれねえけどな、本当はこんなに面白くて、恐ろしくて、奥深いもの、つまりは人間の業を描いているものなんだぞ」いうことを見せつけにきたことと、客も客で、そんな立川談志を全力で受け止めようとしていたということで、その当時の緊張感が完全にパッケージされているからだと思います。
 まじのまじでオススメのやつです。
 人間のどろどろした部分といえば、かもめんたる岩崎う大の漫画『マイデリケートゾーン』がとてつもなかったです。
 秘宝館でバイトをしている男性の話「イクオの秘密」や、ゾンビが当たり前にいる世界の田舎を描いた「私の恋はアンデッド」から、ある日突然部屋の中にアナルが発生した「限りなく透明に近いアナル」など、その他、雪崩のように下ネタグロネタのオンパレードが続く。読んでいる途中はげっそりとしてしまいながら、それでもワードセンスにきちんと笑いつつ、最後にはなぜか妙な爽やかな気持ちになってデトックスしたような状態にも似た感情になる。
 まさにう大の原液で、これを、何倍にも薄めると、あの最高なかもめんたるのコントになるんだと思います。
 芸人が描いたという付加価値を無視してもなお、とんでもない化け物みたいな漫画でした。

 こちらもまじのまじでオススメのやつです。
 終りです。

 

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『カメラを止めるな!』感想と「伏線」デフレ問題について。

 『カメラを止めるな!』を見てきました。
 以下、ネタバレを含む感想です。
 鑑賞後の実感としては、単独ライブで見ることのできる良質な長尺なコントを見ているような爽やかな気持ちになりました。それが90分も続くわけですから、最高の映画ですよね。『木更津キャッツアイ』を何も知らない状態でもう一度見てみたいという夢を叶えてもくれました。
 思い付きそうで思い付かない、かゆいところに手が届いたという気持ち良い作品内の構造に加えて、「拡散希望」なSNS社会でそれを拒否するという作品外の構造が相乗効果を生み出しつつ、世間の空気の穴にすぽっとハマったと思うのですが、それでもこの作品の凄いところは、そんな取ってつけたような考察が陳腐で野暮に思えるくらいに、真っすぐなところだと思います。三つのパートそれぞれで飽きさせずに、笑いだけじゃなくて、可愛げ、おかしみ、切なさが詰められていて、主演はヒゲを生やしたおっさんですけど、まごうことなき青春映画でした。
 EDも良かったですよね。「本編」の映像を撮っている撮影クルーの映像を持ってくることで映画が完成し、メビウスの輪のような美しさとなっているという。あー!楽しかった! 
 パクリ疑惑に関しては、ネタバレ回避のために全く情報を取り入れていないので何とも言えませんが、原案としてクレジットされているにも関わらず、盗作とされたのって人類有史始まって以来じゃないでしょうか。特に言うことはないです。ただ、ラリー遠田は、サンキュータツオさんのデータをパクっています。
映画について考えていたら、なんとなく「伏線問題」についても考えてしまいました。
最近の「伏線」という言葉の使われかたが、誤用というか、デフレが起きている気がします。下手したら、「今日は仕事休み!」に対して、「先月有給届けを出していたから」が伏線と言われるくらいに価値が下がっている。漫才やコント、漫画を始めとして、昔より様々な創作物に用いられるようになったことの弊害だと思います。
そんな伏線回収は大量に溢れていても、本当に気持ちのいい伏線に到達しているものは少なく、大半が、後半で回収するための伏線でしかないというのが事実だと思います。それだと、カタルシスを得られないどころか、「パズルしてるなあ」と冷めてしまいます。
 じゃあ、良い伏線というのは何かというと、「作品の流れに溶け込んでいて自然なもの」です。例えば、『金田一少年の事件簿』に、登場人物が「施錠を怠らないように」というセリフを告げるシーンがあったのですが、実はこのセリフを投げかけられたのは外国人でその違和感に金田一少年がひっかかるというものなのですが、多くの読者はこのシーンを読んで「外国人に難しい言葉遣いをするのはおかしい」とはならないんですよね。フィクションに触れるうえでのお約束を守り、違和感を見逃してしまいます。ここでいえば、難しい言葉遣いをするのは、作者の言葉選びによるもので、謎ときには関係ないと思ってしまうというものです。
 それが『カメラを止めるな!』でいえば、冒頭の「趣味を唐突に質問する」というシーンが、一回目を見ていると、そのやり取りは、気まずい空気や緊張しているということを演出するためのものでしかないのだけれども、本当は「時間を引き延ばすため」のものであったり、あとはゾンビが良きところで止まったり動いたりするのは、ギャグと見せかけて、実際はこちらも「時間を引き延ばすため」のものだったという。
あと、何気ないセリフ(冒頭の女優と俳優を罵倒するシーンや、『ぽん!』)がすごく人間が乗っかっているものだったということを知るっていうのも、気持ちいいやつでしたね。『カメラを止めるな!』にはこれが沢山ありました。
 伏線を流れに溶け込ませたら、あとはその後の展開を激しくして、忘れさせる。
 この二つを抑えているのが、気持ちい伏線だと思います。
 『ONE PIECE』がよく伏線回収!と言われますが、あれは「長期連載だからこそ出来る遊びや後付け」であって、これは別のジャンルでの凄いことですよね。
そんなことを考えました。
 映画は同僚と見てきたのですが、その帰りに、タコライスを食べました。かなり美味しかったのですが、もう一つの支店が仕事からの帰り道に寄れるところにあることに気付いて興奮してしまいました。
サンドウィッチマンのネタで「昨日まで何も無かったのに、ハンバーガーショップ出来てるな、興奮してきたな」とありますが、まさか体験できるとは思いませんでした。

 これが人生の伏線ってやつか?
 俺はかなり、地方生活を満喫している。

見えない敵と戦っていないか?

■これは最高に面白いって思った創作物はありますか?(お笑い以外で)

 映画でいえば、『サマータイムマシーンブルース』、『バタフライエフェクト』ですね。どちらもタイムリープものです。
漫画でいえば、『狂四郎2030』、『ボーイズオンザラン』『HUNTER×HUNTER』の「王位継承戦編」ですかね。
 ゲームでいえば、『ピクミン3』、『ピクミン1』です。

 

チュートリアルは好きですか?
 好きです。『アメトーーク』などの本腰入れた時から『ビーバップハイヒール』での力が抜けた感じまで好きですね。ネタも見られると、お!となります。
ただ、単独に行くか(お金を使うか)というとちょっと微妙です。

 

■めむちゃ〜
「芽むさん」で、そろえてくれ。

 

■好きなサンドイッチの具は?

ハムチーズ、卵、ツナマヨですね。

 

■オークラ氏の書くコントに対する評価を教えてください
 コント作家としては、そんなに好きではないですね。長尺だとわりとだれるところありますし、伏線を最後に回収しようということに腐心しすぎているような気がします。それでいて、そこまでのカタルシスはないという。この質問は菅家さんか?

 

■芽むしりさんと同郷なのですが、遠征してライブを観に行く芸人を教えてください
 これまでに遠征のメインの目的としていった芸人などは、爆笑問題バナナマン、東京03、劇団ですがヨーロッパ企画ラブレターズやエル・カブキですね。あとは、その近辺にある面白そうなライブをパズルのようにはめていくって感じです。今後、これに加えて、メインででも行きたいのは、かもめんたる及び劇団かもめんたるですかね。
もし、この質問をされた方が遠征をしたことなかったら、本当に好きな芸人3組は生で見る機会は割と無理してでも作るべきだと思います。泥棒して捕まっていたら別ですが。

 もし、タイタンシネマライブに行かれたことないのであれば、ぜひ!桜坂劇場で僕と握手!!!!

 

ロマン優光ってどういうつもりなんですか?


 意外と「正論」の人ですよね。要点を整理して、論点をずらさず、しっかりとした文章を書いている。抑えるために読む分には良いと思います。ただ、これは僕が泥目線で見ているからかもしれませんが、「正論」の域を抜けていないような気もしますし、滲み出ているルサンチマンと、どこまでも傍観者であるという感じのせいで、いまいち信用出来ないなあって感じです。陰湿さもあるし、あとテレビ業界が好きじゃないんだろうなあと。これは、極楽とんぼと桃子の件に関してのコラムについてのことだと思うのですが、あの件は吉田豪のコラム以上でも以下でもないんじゃないでしょうか。僕はこの件に関しては、説明しなかった制作陣が悪いって言うなら、事前に調べなかった人も悪いというのも成り立つとは思いますので、7:3で桃子が悪いだろうという気がしますが、桃子側、ひいては極楽とんぼ側もお互い、10:0であっちが悪いという風になっているのも、息苦しいですね。
加えて「プロとしてどうなの?」ってこっちは話しているのに、男女間の論争に持っていこうとしているのは桃子擁護側のような気はします。
 今後は桃子事案みたいなことはどんどん増えていくだろうな、と思います。その感じはすでに蔓延していますが、テレビに出演することを「バズ」のおまけくらいに思っている人が気軽に出演して、嫌な事があったら、それをネタにバズるという。無間地獄ですね。
 
吉田豪って過大評価されてますか?他のコラムと読み比べてもどこが重宝されるのか分かりません


 過大評価はされていないと思います。何だかんだ言って、長いですし、一つの型を作った人であることは間違いないと思います。型を作るってことは真似されるってことで、その他のコラムというのが、吉田豪より下の世代の人のコラムを指しているのであれば、恐らく意識的無意識的に関わらず、影響を受けているからだと思います。
 誰だったか、地下アイドル兼インタビュアーみたいな人のなんてまるっきり吉田豪でしたし。 
 ただ、僕は大嫌いですけどね。あ、最近は嫌い程度かも。

 

■昨今のとんねるず批判について
 一言で言い表せないですが、見聞きするのもしんどいですね。
 どうやったって一時代を築いたわけですから、そりゃあ、功罪はあります。そのメインストリームに乗れなかった人の気持ちも分かります。だからといって、罪の部分を今更、そして今も継続しているかのように叩くのは、卑怯でありフェアじゃねえな、とは思うんですが、叩く側からしたらそんなこと知ったこっちゃねー!って感じなんでしょうか。
叩かれている部分がファンからしても、分からなくはないのも、批判を無視してしまう原因になってはいるのかなと思います。男気じゃんけんとか、好きではなかったですし。
 例えば、功罪の功でいうと、高橋真麻なんて、フジテレビのアナウンサー時代の最初はゴリゴリに社内で干されていたわけですけど、『みなさんのおかげでした』に出ることで、大きく変わったと記憶しています。勝手にコネ入社で拾っといて、腫れもののように扱っていたフジテレビは終っているんですけど、とんねるず上手く料理した結果、有吉とがっぷりよつ組むくらいには、道が開かれてますよね。
 あと、モーニング娘。の一般男子への人気の起爆剤は『うたばん』で跳ねたからだと言えますし、木梨憲武がラジオにでて悩み相談に電話してきた男の子を映画業界に就職させたしたことは夢がありますし、とんねるずじゃないと出来ないなって思わせる幻想ありますよね。
 見えない敵と戦っていないのか、叩きやすい敵に石を投げていないのか、10:0に意見が偏っていないか、常に意識しないと、ツイッターに魂吸い取られると思います。

 

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一年間で10キロ痩せるためには「うまい食事と適度な運動」、「それだけ」で良いよという話

 昨年の2月あたりから、同期に誘われて運動を始めた。その時の体重は、大体67キロで、肥満体形だったので了承した。仕事を終えて、帰宅し、一段落した8時頃に集まって、運動するというもので、特にルールを定めず、一週間に2回くらいの頻度で実施した。行く日は、昼頃にLINEのグループに「今日行くよ~」と流してから行っていた。メンバーは複数人いたが、僕以外は子供がいたので、参加しない人がいる日もあったが、特に気にせず、行けるメンバーで運動し、一人で運動をする日もあった。そんなことを二カ月続けると、大体3キロほど体重を落とした。ちょうど、転勤が決まったこともあって、3月の中盤は週に二回ほど飲み会をあって、脳が常にアルコール漬けで摂取カロリーもかなり高い状態であったはずだが、体力の増加も感じられていて運動のペースは週三回ほどになっていた。
 運動の内容としては、筋トレをして泳ぐというもので大体、二時間くらいのものであった。筋トレのメニューは、腹筋や胸筋、太ももといった分かりやすいところと、腰痛に良いらしいということで背筋を入れたりしましたが、きちんと回数を数えていたりしたわけではないです。今も腰痛や腰のハリは感じるものの、めちゃくちゃ痛くて起き上るのもしんどいというのは無くなった気がするので、もしかしたら一定の効果が出ているのかもしれません。
 4月からは、転勤先での生活が始まったので、落ち着いてから再開しようと怠けてしまい、結局運動を再開したのは5月半ばくらいからだったと思います。そこでは、ランニングを週三回ほど続けました。そこから、半年ほどランニングだけでまた3~4キロ体重を落としました。水泳よりは体重の減りが遅かったので、短期でダイエットするなら、水泳の方がいいと思っています。
 体重でしか判断していないので詳しくは分からないですが、大体平坦な道を1時間程度ほぼ止まらないで走れるくらいには体力は増加していたと思います。持っているズボンが大きくなってしまったので新しいのを購入したりしました。Tシャツも増やしたり、あきらかにオシャレをすることに意識が出来るようになった程度の体型と心情にはなれました。
 そこから11月までは、ずっと体重は60キロ前後で停滞しており、60キロを切ったのは1度か2度しかなかったと記憶しています。そして、11月頃からは、寒さで外を走れないという状況になったために、また怠けてしまいます。1月からはプロティンを導入した自宅での筋トレを再開するも、結局この冬の間で3キロ増えてしまい、63キロほどになっていました。
 ちなみに自宅での筋トレはプッシュアップバーと、腹筋ローラーを使用していました。で、今年の五月からまた運動を再開しました。この運動は、上記の筋トレにランニングを加えたもので、9月現在の体重は3キロ落ちた60キロ台をキープしています。この間に60キロを下回ったのは3日ほどでした。
 先日、体組成計を購入しまして測定してみたところ、BMIや筋肉量、体脂肪率など全ての値で標準と出たので、そろそろ体重を減らすという目的からシフトしてもいいのかなと思っています。とはいえ、見た目的にはまだぷよぷよがついているので個人的にはもっとしぼりたいなとも思っています。というのが現状です。
この一年弱で、トータル10キロほど痩せるという、恐らくそんなに健康面からも無理のない痩せ方をして気付いた、痩せるための「うまい食事と適度な運動」を見つけましたので、紹介したいと思います。
 ちなみに高校生の時は部活で、大学卒業した後は食事制限でそれぞれ20キロ近く減らしたことがあるので、トータルでは多分50キロくらいは落としています。その経験の中から、今の痩せ方が一番健康的で理に適っていると思っています。
まず、食事についてですが、ほぼ制限はしていません。昨年は転勤先で美味しいものばっかり食べていましたし、アイスクリームは毎日食べています。美味しいものを、ノーストレスで食べるためにダイエットしているところがあります。旅行や飲み会などで好きなだけ食べるので、その後しばらくは、体重が増えるのですが、その後、2~3日ではその前に戻すことが出来るという状態です。
 一つだけ実践している特殊な食事としては、「バターコーヒーを朝食にする」というものです。ダイエット食品について何となく調べていた時に見つけたもので、コーヒーにグラスフェットバターとココナッツオイルを混ぜて飲むもので、何となく始めてみたら、未だに続いています。コーヒー1.5杯ほどでお腹空かないのかと疑問にもつ方もいると思われますが、意外と空きません。体調によっては、空腹を感じたりすることもありますが、その時は簡単なお菓子やプロティンを飲めばお昼まで充分持ちます。
ただこれ単体で痩せるのは、よっぽど今摂取しているカロリーが多い人(肥満状態)じゃないと難しいかなという実感もあって、個人的にはやっぱり運動しないと標準体型にはもっていけないと思っています。ただ、飲み会の後とかすぐに元の体重に戻るようになったのはこのお陰かなとも思っています。
 完全食品というのもあるみたいで、それはバターコーヒーより摂取カロリーは高いのですが、ダイエットから脱却宣言をした今ではそこに移行してもいいかなとも考えています。
 バターコーヒーを継続出来ている、個人的に思うメリットというのが、「朝食について何も考えなくていい」というものがあります。いわゆる「時短」テクニックの一つで、コーヒーメーカーでコーヒーを作っているあいだに、出勤の準備をして、出来あがったら、バターコーヒーにして飲む。朝食が無いだとか、食べ過ぎて朝からお腹がパンパンで、仕事に集中できないとかそういうストレスが全くなくなりました。これは凄い!
 メンタリストのDAIGOの本で読んだ、脳は選択時にMP(マジックポイント)を使用する理論というのは、朝から些細なことでも、選択をすることは脳のエネルギーを消費するというもので、その面からも効果があると実感しています。
コーヒーが全く苦手な人の場合は、ホットミルクでも(ブラックコーヒーよりはカロリーが上がるけど)、出来るはずと思います。
 僕は毎日アイスを食べるのですが、一時期アイスボックスばっかり食べていました。アイスボックスはカロリーがめちゃくちゃ低いのと、アイスを噛むことで満腹中枢が刺激されるからかそれだけでも充分に満足できてしまう優れものでした。僕みたいに甘いモノを食べたい人は、アイスボックスを取り込んでいいかもしれません。
 さて、メインの運動についての話しです。結局、痩せるには運動するしかなくて、ただその中での一番の問題は、「運動を継続させること」だと思います。
 僕が運動を継続させることが出来ているのは何故か、と考えた時に、続けられているのは高校生の部活だったり、同期と遊び半分で始めたものだったりするということに気が付きました。
 結局は「1人でやることは相当モチベーションが必要なので、継続するためには大なり小なりの強制イベントとすることが良いんじゃないか」という結論に到達しました。
 で、同期を誘おうとしたのですが、環境も変わったので、グループとしてもう一回上手くいくかは不安だったので、それならば、と半ば実験的に、ツイッターでの友人を募ってLINEグループ「運動頑張るズ」を結成しました。
余談ですが、僕は、ツイッターでの仲が良いオーバーザ30の人達と「カメラを止めるな!見ました?」とか「KOCの決勝進出者一人漏れちゃいましたね!」というLINEグループを作りたいという夢を持っています。グループ名は「ゼロ年代の残滓」か「アクマ凡人(『ピンポン』のアクマが好きな凡人、キン肉マンの悪魔超人にひっかけた面白いやつ)」。
 この「運動頑張るズ」の活動としては、全くバラバラの地域に居住しているので、一緒に運動に行くことは出来ないので、報告のみになります。
「ランニングしてきました」とか「筋トレしました」という事後報告はもちろんのこと、特にこのグループのメリットを感じるのは、「行きたくない時に宣言をして、強制イベントとして発動させる」というものです。例えば、前回の運動から間が開いて、そろそろいかないといけないけど、いまいち乗り気になれないというときに、「今から行きます!」と宣言することで、行かざるをえなくなるので、結果、運動することになる。しない善より、する偽善みたいな話もありますが、運動は乗り気じゃなくてもノリノリでも同じだと思います。
 この報告や宣言も「行きます!」「やります!」「やりました!」みたいな簡単なものでも良いし、備忘録的にやるおおまかな内容を書いたりもします。たまに「NHKの筋トレ番組やるらしいですよ!」とか「プロティンについてまとめたブログありました!」的な情報をシェアしたりします。
 ほぼ独り言のような感じになりつつも、見られているという意識が生まれたり、触発されたりするのですが、意外とそれだけで運動継続のモチベーションにはなっています。まさに「ひとりじゃないってすてきなことね」という天地真理状態である。
わざわざLINEグループじゃなくても、ツイッターのDMのグループを活用してもいいですし、本当に継続したい人を集めたらかなり、効果は期待できると思います。それぞれの生活や体力の量に合わせられますし。
 とまあ、僕が一年間で10キロ痩せることが出来た理由は、この二つに尽きると思います。

 今後の運動はランニングと筋トレ(NHKの筋トレ体操のやつ)にして、筋力量の増加を意識していこうと思っています。


以上!
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『デルタホース#4』感想

 ハライチ、さらば青春の光相席スタートの三組の合同ライブ『デルタホース#4』を見てきました。
 TBSのラジオ番組『ハライチのターン!』でもたびたび話題に出ていて、メンツも素晴らしく、凄く行きたいと思っていたところに、今回たまたま遠征に組み込むことが出来てとても嬉しかったです。
 ライブの構成は、OPトーク→ネタ(相席スタート)→コーナー「お互いのことを知ろう(1)」→ネタ(さらば青春の光)→コーナー「お互いのことを知ろう(2)」→ネタ(ハライチ)→EDトークというシンプルなもので、一時間二十分ほどでしたが満足なライブでした。
 相席スタートの漫才は、山添が「僕はいつもケイさんに怒られているが、本当はケイさんが悪い。それはケイさんに魅力がありすぎるから」と話しだし始まる。例えば「自分が楽屋から出るのが遅いのはケイさんの魅力があるから。漫才を『こんなええ女とやらさせてもらってる』と思うと、余韻が凄いのでタバコを吸わざるをえない。」というもので、そんな言いわけをすることを放棄した徐々にずれていく、
 いい意味で荒くて出来たてほやほやという感じがするネタで、これを何度か舞台にかけてブラッシュアップしていくと、タバコ吸いながら余韻に浸るくらい良いネタになるんだろうなと思った。タバコ吸ってませんけど。早くそのネタも見たい。
 トークゾーンで、相席スタートM1グランプリに、後10回は出られるという話になり、ケイさんが「40過ぎても、合コンでのモてテクネタを披露してほしい(大意)」と言われていたのは笑いました。いや、まあ、同窓会にすれば、全然いけますね・・・・・・。
 個人的に驚いたのは、山添の平場での振る舞いで、ネタでの振る舞いから一歩引いた印象があったのですが、コーナーでは前に出て笑いを取っていて、印象的なワードを放っていたり(忘れたけど)すごく良かったです。俄然気になる存在になって、もっと山添をもっと見たくなりました。 
 さらば青春の光のネタは「お菓子の家」。東ブクロが「お菓子の家に憧れている」と言いだすオーソドックスな漫才かと思いきや、その実、「そのお菓子の家の素材が、名前は聞いたことあるけど、ぱっと出てこないお菓子をだして、「ツッコミのテンポが悪いなあ」とメタな要素が入り、もう一度最初からやり直すというコントの作りになっていき、最後はまた漫才にもどるという、よーく考えるとかなり深いネタでした。
 もっと新しいネタをデルタホースで見たいのはやまやまですが、お互いのことを知ろうのコーナーで、「夏の終り」というテーマの写真と、キャッチコピー(題材は何でもいい)というお題に対して、東ブクロが、「夏の終り」には「広瀬香美“独立騒動”円満解決を報告」というニュースのスクリーンショット、キャッチコピーには「『6人12脚』 デルタホース」とデルタホースのキャッチコピーなのに、デルタホースと入れてしまうという、ぶっちぎり最下位の地獄のセンスを披露。森田も森田で、「夏の終り」には「ベッドサイドの机に二本のお酒の瓶(一本は倒れている)を置いている写真」、「首輪を捨てたドーベルマン(岩井「ちぎったんじゃなくて捨てたっていうのがダサい!」)」と、」というなかなかのセンスを露呈させていたので、EDトークでは、岩井に「さらばは次はいないかもしれません」と解雇宣告されていたので、次回出るか妖しい説が浮上しました。ダサ坊なセンスなのに、あんなに最高のコントを作り続けているのは凄すぎる。
 ハライチの漫才は「コミュニケーション能力チェック」。澤部にコミュニケーション能力があるのか、それを調べるためのテストがあるのでそれを岩井が一個ずつ言っていくからあてはまるなら言ってくれというもの。あるあるネタを言っていき(この精度が高いこと!ただ、一つも覚えてないですけど。脳が死んでいるので。)、澤部がそれに合わせていくというもので、ノリボケ漫才に回帰しつつも、チェックリストという性質上、発想が飛びすぎないので、地に足ついた笑いを重ねて、グルーヴが生まれていく。どう切り取っても、すぐにテレビでかけられるほど、キャッチーな漫才でした。
 ハライチといえば、稀代のゴシップハンターのさらば森田がEDトークで、「ハライチ、M1出ないん!?」とぶっこみ、岩井が「うん、出ないよ」的に、M1不参加を表明するシーンがありました。そこで、岩井はギャグっぽく「うまい漫才、もういいっしょ」と言っていました。
 確かにハライチがM1に出ないことに対して、ハライチのターンリスナーとして一抹の淋しさを感じつつも、まあ、妥当な判断かな、と思いもします。
 そもそものことを考えれば10年以内の若手のための大会なわけだから、ここらで区切りをつけて、賞レースで勝つ漫才(ハライチの漫才はそこを意識しつつも囚われすぎていない無二のものだけど、(事実、そのような主旨のことも岩井が言っていた)から脱却した、ネクストフェーズのハライチが見られることのほうが嬉しい気がしますね。実際、少し前よりも、岩井のテレビの仕事や評価も変わってきていますし。
 といいつつ、そのさらばも一旦KOCの出場は今年で終わるみたいです。
 こんな感じでデルタホース初体験、楽しかったです。コーナーも、4回目にしてまだ、微妙にメンバー間の距離があるのに笑いつつ、こうやってネタの種類が違う人達が集まれる場があるのはすごくいいことですね。そんなデルタホース、次回は来年1月20日に、キャパ二倍の下北沢タウンホールでやる予定とのこと。
 
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世に万葉のでたらめが舞うなり。「爆笑問題30周年記念単独ライブ『O2-T1』」感想

 舞台照明が点くと、そこには田中扮する一人の男がイスに座っている。イスは何脚も並んでいるが、まだここがどこなのかは分からない。だらしなく着たスーツと、ゆるめられたネクタイから、男が仕事帰りのサラリーマンであろうかということが何となくわかる。そこへ、同じような格好の太田扮する一人の男が携帯で電話をしながら、登場する。もしかしたら、駅のホームかもしれないと考えながらも、二人の会話劇によってコントの世界へと引き込まれていく。
元号が変わる」「地下鉄で何かばらまかれた」「ビルに飛行機が突っ込んだ」という、「平成」という時代を匂わせる言葉が出てきつつ、田中扮する男が、太田が扮する男に徐々に翻弄されていく終始不穏な空気を纏ったコントで、「爆笑問題30周年記念単独ライブ『O2-T1』」は幕を開けた。
 それから2時間以上に及んだライブは、長尺コント5本のみで幕間映像もないという構成の、コントライブだった。最初のコントの他には、部屋に集まった、別々の数字が書かれたTシャツを着た男二人の「数字男」や「兵士」、「医者と患者」、そして最後はまさかの「爆チュー問題」だった。それまでのコントでネズミということが出ていたにも関わらず、おそらく誰もこのラストのコントを想像していなかったであろう。実際、たなチューが登場した瞬間に、観客からの歓声が会場に響いた。
 しかも、その爆チュー問題も、単なるファンへのサプライズではなく、一番重要で、かつ爆チュー問題でなければといけない、というものであった。
 これら5本のコントは、時間や空間、次元、果ては台本とアドリブ、登場人物と爆笑問題、それらの壁を難なく乗り越えて、縦横無尽にかつアクロバティックに2時間以上舞台を駆け巡り、ややパラノイアの独り言のようなコントは最終的に、くだらなさへと着地した。
 でたらめのために、コントの登場人物たちは混乱させられ、狂わされ、スラップスティックの中に放り込まれた。それはまさに、太田光が「今までに出会った中で、最高の物語」と評したカート・ヴォネガットの小説『タイタンの妖女』だ。
さて、正直に言わせてもらうと、もちろんライブはとても面白かったが見終わった瞬間、頭を抱えてしまったというのも事実だ。それは、一度見ただけでは、全体を少ししか把握できず、どう捉えればいいのか分からなかったからだった。笑った量でいえば、タイタンライブでの漫才のほうが多いし、その複雑な物語の構成を理解しようとして、純粋にコントとして楽しもうということが完璧には出来ずにはいたからだった。そしてその感覚は、太田光を理解するために、初めて『タイタンの妖女』を手に取り読み終わった時の感覚に似ている。この本の面白さにピンと来なかった自分に対して絶望したときのような気持ちも胸に残っている。
 太田光と自分が、地球から銀河の果てのイスカンダルくらい、中国からガンダーラくらい距離があるということを突き付けられた瞬間であった。ただ、ライブを見終わって少しの時間がたった今は、早くもう一度、このライブの映像を見たいと思っている。時間をかけて『タイタンの妖女』を再読し、一回目よりは楽しめたことが嬉しかったように。
 本編以外でとても印象的だったことと言えば、二人だけでのエンディングトークだ。もちろん、爆笑問題の漫才は数え切れないくらいに見てきたし、二人のトークも何千時間と聞いてきた。でも、本編を終えたばかりのあの少しリラックスした状態での、二人の立ち話は、見たことが無く、それは太田光田中裕二の素に近いものに感じられた。
二人が爆笑問題を30年続けられてきたこと、そしてこれからも続けられるということを本当に心の底から感謝しているように、「舞台のスタッフはデビュー当時の付き合いだ」ということや「さくらももこ先生にもライブを見てほしかった」ということを語る。
 いつもの太田光だったら、「どうして照明さんになりたいと思ったんだろう」とまで言うと思ったのに、そんなことなんて一言も言わなかった。
 実際、この公演に宛てられた花束は、会場のEX THEATERの歴史の中でも最多の数だったという。
 爆笑問題は、過去に感謝こそすれ、おもねることをせず、感傷に浸る暇を与えない。30周年を迎えてなお、最新の爆笑問題の形を提示するその毅然とした姿は、まさに、ファンの間でも合言葉になっている太田光の言葉「未来はいつも面白い」を体現している。
 爆笑問題にとって、1秒でも前のことは、「田中の睾丸摘出」も「裏口入学報道」も「山口もえの炎上」も「ミッチーサッチー戦争」も「ささやき女将」も全てが等価で、差別されることなくおもちゃのように扱われるだけだ。
 太田光がコントの中で着ていたTシャツに書かれた数字「2038」は、おそらく結成50周年にあたる2038年のことだろう。もうすでに、もっともっと面白い未来を予期させてくれている。そんな爆笑問題に、僕らは振り落とされないようにしっかりと楽しませてもらうだけである。

 また、20年後に会おう!!