フィフスエレメント

twitterの一部で、フィフスエレメントというのが流行っている。所謂、今の自分に強い影響を与えたものや、表現を五つ上げるというもので、それを僕もやってみようと思う。(順不同)



■STICK OUT/THE BLUE HEARTS



ブルーハーツを聞き始めたのは、中学二年生くらいのころで、同じ部活の友人に教えてもらったから。

そのときはベストをレンタルして、そっちを聞いていたのだけれど、しばらくしてから購入したオリジナルアルバムが「STICK OUT」だった。

何故これを選んだかは覚えていないけど、多分、「夢」が入っていたからだと思う。



このアルバムはどの曲も格好良くて本当に何度も聞いた。そして友人と、好きな歌詞を言い合った。

「STICK OUT」が怒りや、諦め、攻撃性を強く秘めているのは、まさに当然で「反戦」や「反核」のメッセージをもって作られたものだったからだと知り、より好きになった。



この中で「すてごま」「旅人」「期待はずれの人」「台風」と、そういったやけっぱちな空気に中学生ながら惹かれていたんだろう。

特に「台風」は、沖縄に住んでいることもあって、台風がよく来るもんだから、そのたびに心の中でこの歌を口ずさんでいた。というか、今も台風が近づくと口ずさむ。



このアルバムで何よりも好きなところは、「月の爆撃機」から「1000のバイオリン」に移る瞬間の、数秒の静寂。駄菓子のように安い表現をするならば、この数秒の無音がパンクロックだなと思う。




余談だけれど、カラオケで歌うのは、ヒロトよりマーシー作詞のほうが多いんだよなあ。




爆笑問題の日本原論



中学三年生の塾の帰り、友人と本屋に立ち寄り、レジの近くの雑誌コーナーでジャンプを立ち読みしている友人から離れ、ふらりと普段は行かないハードカバーのコーナーに行った。

そこには、「45万部突破!!快進撃だ!」と帯にかいている本があった。

それはボキャブラ天国のときから好きでその頃すでに、他のバラエティでも活躍していた爆笑問題の、「日本原論」という本だった。

手にとって、何の気なしに読んでみると、それは太田、田中と名前の下に各々の台詞が書かれており、その時はそういった形態の文章も手にしたことがなかったので、「ドラマの台本みたいだな」と思った。


読んでみると、活字なのにスピィーディーに、脳内で漫才が繰り広げられた。一つのボケツッコミのやり取りを終えるたびに、目を離して、腹がよじって笑いをこらえないといけなかった。2ページほど進めて、後にも先にも、活字で死ぬほど笑うっていうことはこの瞬間しかなかったと思う。

その位、この「爆笑問題の日本原論」は衝撃で、中学三年生の俺にとってはまさに事件だった。




この本では、「大江健三郎ノーベル文学賞受賞」から「レーガン元大統領、アルツハイマー病公表」をはじめとした今の爆笑問題と変わらぬ時事漫才であり、なにより「地下鉄サリン事件」「阪神大震災」を漫才のネタにしている。

多くの被害者が出た事件を漫才師がネタにして、中学生がゲラゲラと笑い、クラスで回し読みするのだ。なんて残酷な瞬間だったんだろう。




最後に前書きの一説を紹介したいと思う。



漫才師の私たちが世の中に対抗できる唯一の手段は、バカを言って人を笑わせることです。でも、もし、世の中が、私たち以上のバカを言ってしまったら、私たちはどうせればいいのでしょう?

それ以上のバカを言うよりしかたありません。

ここ数年、世の中は、上質な漫才を作り続けています。漫才師が必要ないほどに・・・・・・。

この本は、私たち爆笑問題が、世の中という漫才師に勝てるかどうかの挑戦です。





爆笑オンエアバトル


中学二年から三年にあがる頃の深夜に部屋で漫画を読んでいたら、母親に呼ばれたので何かと思い、リビングへ向かうと、あるテレビ番組を薦められた。それが爆笑オンエアバトルとの出会いだった。
まず、赤と青のジャージを着た二人組みの軽快なリズムとネタに腹を抱えて笑った。
その次に舞台上で全く動かない男を架空の生物に見立てて、リアルな講義をする男をみて、言語化できない衝撃を受けた。
始めた見たその回は、この二組しか記憶に無いが、その日以降、この番組を毎週見続けることになった。
それは高校を卒業するまでの習慣となった。


高校入学してからは、田上よしえおぎやはぎラーメンズ、テツアンドトモ、いつもここからますだおかだユリオカ超特Qバナナマンアンジャッシュと、まさに黄金期を迎えたその番組は、毎週土曜日の部室の話題をかっさらった。

今の自分のなかで、芸人を図るものさしとして、ネタのクオリティがかなりのウェイトを閉めているのは間違いなくこの番組を見て育ったからで、その後も、お笑いのネタに格闘技の要素を持ち込んだM−1へと続いてくのだから、そりゃ語りたくもなるよな、お笑いを。


ドラえもん15巻






かなりの飽き性というか、ラジオやテレビ,、読書以外の趣味が殆どない僕が、小学生の頃からずっと飽きずに好きでいつづけでいるものがある。それは漫画だ。

漫画からは本当に色々なものを貰ったけど、好きになった漫画、影響を受けた漫画、というのは5つじゃとてもとても足りないし、読んだ漫画は全て、骨肉となっていると思っている。




だから、一番最初に買ってもらった漫画をあげて、フィフスエレメントにしようと思うそれが、ドラえもんの15巻だ。

小学生だった僕が何故15巻を選んだのかはタイムマシンに乗らないと分からないけれど「
人生やりなおし機」「どくさいスイッチ」「
ポータブル国会」が入っているあたり、ねじくれまがった僕の心のフィフスエレメントにあげるにふさわしい秘密道具が収録されていて、運命めいたものを感じずにはいられないよね!卑屈万歳!








伊集院光深夜の馬鹿力



生きていくうえで、これほど「価値観を教えてもらった」というものは無いし、今後はこれほど影響をうけるものはないと思う。

最初は、爆笑問題のラジオ、爆笑問題カーボーイを聞いていただけだったのだけれど、そのカーボーイで「伊集院光をワードで表すなら?」というトークがあり、それきっかけで聞いたと思う。

聞き始めた当初は、フリートークはよく分らなかったのだけれど、とにかくコーナーがめちゃくちゃだった。

「だめにんげんだもの」「裏伊藤家の食卓」がメインを張っていた頃で、コーナーメインで聞いているうちに、フリートークも好きになり、影響を受けたという意味では爆笑問題よりも、大きな存在となっていた。



「人間はえてして間抜けだ」という価値観は特に僕の心に強く突き刺さり、「その中でも、童貞は間抜けで、ださくて、笑える、いとしい存在である」ということが、教えてもらった。

まあ、教えてもらわなかったら、もうちょっとモテていたと思うけどね!!






■まとめ



フィフスエレメントをあげてみたけれど、思うに、この五つから学んだものって、「どうしようもない現実に、シニカルに向かう」っていう態度なのかもしれないなあって思った。

そして、全部今も好きだということはかなり素晴らしいことだ思うし、何より、爆笑問題伊集院光が未だにラジオを続けていて、なおかつ漫才や自分が編集したDVDをリリースして、小説やエッセイを出してくれて、それをリアルタイムで楽しめるということはかなり幸せなことだ。

そして、今後も新しい一手二手を今も出し続けてくれると信じている。

で、自分はといえば、影響を受けるだけじゃなくて、そこをベースとしながら、色々なものを吸収して、自分のフォーマットや文体を手にしていかないといけないなと改めて思った。



なんだか長くなってしまったので、今回は、僕の性的志向を構成した、性癖フィフスエレメントであるところの「山田まりや」「体験談BBS」「歯医者のナース」「ふたば君チェンジ」「早坂ひとみ」については、紙にかき瓶につめて、海に放流しようと思います。