太田光から見た、立川談志。

先日発売された、太田光著「しごとのはなし」で立川談志についての話を書いていた。
立川談志の今」については爆笑問題カーボーイで度々話してはいたけれど、出会いについてはほとんどしてこなかったとも思う。多分。
そんな出会いについて

子ども心に抱いていた師匠の印象は「怖い」「なんか他の人とは違う」だった。
その語、漫才ブームの頃、たけさんがオールナイトニッポンで「立川談志」と口にしているのを聞いて「やっぱりすごい人なんだ」と気になってはいたんだけど、ちゃんと師匠の落語を聴いたことがなかった。

この感覚はまさに、太田自身を挟むものの、立川談志に興味をもった時のそれだと思う。「自分が憧れている人が、憧れている」存在。
そんな太田光の、立川談志の藝との出会いは一人の女神(時にバッカス)のおかげで実現する。

この仕事をはじめた頃かなぁ。実際に師匠と会う前の時期だったんだけど、うちのかみさんのいとこが、『立川談志ひとり会』の受付をたまたまやってて、有楽町の会場に入れてもらえる機会に恵まれる。

その時に見た、古典落語「鼠穴」は衝撃的だったと語っており、その十数年後に、タイタンライブに立川談志がゲスト出演することになった時は、太田がリクエストしてこのネタをやることになった。(その映像は「笑う超人」に特典映像として収録されている。)
またその時に、太田に「で、俺になにをやれっていうんだい?」と言った立川談志も全てをくんでいてカッコイイ。



ここで疑問が湧く人もいると思うけど、何故立川談志は、自分の弟子もいるのにも関わらず、爆笑問題を可愛がったのか。むしろ寵愛していたとさえ過言ではない。
推測でしかないのだけれど、ビートたけし、いや、ツービートの存在が大きいと思う。
先日のニュースキャスターでビートたけしが、「男子師匠に、『お前ら(ツービート)は売れる』って言われた。」と言っていた。ただ実際は、ツービートは売れなかった。この話は、立川談志爆笑問題太田光に言った「こいつ(田中)を切るなよ。」につながっているんだと思う。
爆笑問題の勝手な考えかもしれないけれど、爆笑問題に「コンビとして天下を取る」という夢を託したかったじゃないかなと、そう思わずにはいられない。



爆笑問題へ送る言葉として、立川談志のCDやDVDを収めた作品のイラストを担当している山藤章二はこう言っている。

談志が荒地を拓き
たけしが道をつけた。
そこをぶっ飛ばしているのが爆笑問題である。