君はQさまの吉木りさを見たか。

毎度毎度一言で「TVはつまらない」といわれるんだけど、この言葉にはいくつか理由があるし、その理由をアンケートしたんだか票を集めてランキングにしてまとめてある記事をたまに見る。実際、他の娯楽が増えてTVに割く時間が相対的に減ってはいるという人は大多数だろうし、同じような番組、海外の映像を紹介といいつつネットで拾った動画を流す番組もあるし、ゴールデン番組はそのような傾向が顕著だけれど、やっぱりまだまだ面白いTVはあるんだけどね。個人的にもゴールデン番組は見なくなっているし、お笑いを堪能するってだけならラジオとpodcastを聞いて、DVDを見るだけで、満足しちゃうくらい摂取出来てるんです。
ただ、爆発したときの破壊力はまだまだTVのほうが段違いだし、毎週面白いことをやり続けるってためだけに芯食ってやってる人たちはちゃんといるんです。そんな人たちが作っているのが関東ローカルや深夜でしかできないっていうのは大問題ですよ、確かに。
ゴッドタンを日本中で見ることができないテレビなんてつまんないよってんなら、つまんない派の話も聞く気にはなるってもんですよ。
TV業界のしがらみとかって、視聴者側からしたら邪魔でしかねーなってことばかりだし、サイマル放送が出来なくて何が地デジ化だよ、地デジカは角が腐る奇病にかかれと常日頃思ってますし、大都市のぞいて田舎のテレビ局なんて誰が見ているのか分からない番組しかつくってないのに、そこの都市で上の上の金をもらっているのにも納得いってないですしね。サイマル放送の調整だけになって、ボタン押すだけになったらチンパンジーでも出来るんですから。給料もフィリピンバナナ一房あげるだけですみますしね。
ローカル番組なんて報道と地元紹介みたいなものくらいで良いので、各県に一つ、給料も平均くらいでいいんですよ。
高給取りにたいするやっかみはこれくらいにしといて本題に戻しますが、テレビがつまんないって言っている人の何割が「それでも、生きていく」を見たんですか?「勇者ヨシヒコ」は?「鈴木先生」は?ウレロは?とんねるずの買うシリーズは?したでの日村の物真似メドレーは?ダイノジ爆笑ヒットパレードでの漫才は?THEMANZAIでの爆チュー問題は?KOCでの鬼ヶ島の一本目のネタは?検索ちゃんネタ祭りは?めちゃイケ加藤浩次ダメ芸人は?これの半分も見てなくて、テレビつまんないって言ってるのって思っちゃうんですよね。このラインナップ見たらテレビっ子にまだまだいっぱいあるわってぶん殴られるほどの少なさですよ。

でも、テレビって受け身の文化としては確実にピンチですよ。もう死に体っていってもいい。あ、うそ、それは言い過ぎかも。テレビって無料だからこそ、受動的なものだっていう意識は少なからずあるんですよね。ただアホみてーに面白いプログラムって、深夜番組とか特別番組が多くて能動的に情報を仕入れないといつまでたっても出会えないんですよ。今のテレビがつまんないってのは、本屋で例えると店員が売れてる本、売りたい本をこれどーすか!って直接売りに来ているようなものでそうなったら普通にうっとうしいですよ。もしTUTAYA行って、研修中って書いた名札をした夏帆が勧めてくるなら話は別なので、ぽっと出のタレントの自伝も買っちゃいますけど、この妄想とテレビがつまんないって話は別物じゃないですか。甘い物は別腹じゃないですか。手淫は別玉じゃないですか。他の娯楽を選ぶ時に、出されたものだけを受け取るっていうことってしないけど、テレビに限っては、多分普通の人ってそういう見方をしているんじゃないかなって思います。んで、つまんないって言っている人は「今一番面白いテレビ」とかで検索しないんですよ。

「見方がわかんない」っていうのもテレビの打率を下げている理由の一つなんじゃないかなとは最近思っています。映画でも落語でも小説でも漫才でも2700のキリンスマッシュでも、文脈や背景とかの見方がわかんないと面白くないんですよ。
劇団ひとりがやったブータン国王の物真似だって、ビートたけしが昔たけしメモというものをやっていて、それを劇団ひとりロバートホールというコント番組でやった尾藤たけしというビートたけしに憧れる青年のコントでのたけしメモのパロディがあっての面白いやつなんです。パクリとパロディの違いは、元ネタを知られるとまずいのがパクリで、元ネタを知ってると面白いのがパロディですよ!ブータン国王にちょっと似ているっていうのはあくまでフリで、結局たけしメモをやりたがる劇団ひとりに笑っているんであって、決してブータン国王を馬鹿にしているわけじゃないんですよってことまで説明しないといけない時代なんですよ。
あれを見てネットで騒いだ人は、すぐ炎上させちゃう馬鹿ってわけじゃないんです、たけしメモと尾藤たけしがわからなくてなおかつすぐ炎上させちゃう馬鹿なんです。あの炎上は俺らにもわかる面白いやつをやってくれっていう駄々なんです。

テレビはまだまだ日常で見れないものを見ることが出来るんですよ。こないだQさまでの「マネージャーからゲームで勝ってはいけないって言われたアイドルはどうなるか」という企画が久々に放送されていたんですが、これって僕がテレビの企画史上もっともぞわぞわするものなんです。お笑い芸人が出るどっきりって笑いで処理が出来るけど、これに関してはまったく笑えない凄さ。その時の吉木りさは、すごかったですよ。他のグラビアアイドルが2人いて、最初は簡単なクイズを出すんですけど、他の2人はためらいながらも一応正解を出すんですね。クイズがあまりにも簡単なので、これ間違えちゃうとわざとらしいかなっていう空気が二人から伝わってくるんです。その点吉木りさは、ばんばん間違えます。もう容赦ない。レディーガガが答えのクイズに、レディーハハって答えるんですから。最終的には水泳勝負になって、勝った方には今までのクイズで稼いだ点数を一発で上回るポイントをもらえるというバラエティのお約束展開になるんです。多分、これは三人ともそういったことを予想していたと思うです。だからこそ他の二人はクイズである程度正解した。でも、吉木りさはそれを見越していても尚、クイズで点数を取らなかったってことを考えると、2歩も3歩もさきを行っているんですね。恐ろしい話ですよ。で、その水泳でも一切のためらいを見せないで遅く泳ぐんですから。芸能界は生き馬の目をくり貫いてなおかつ、それにDNAが含まれているからといって健康食品として売り出すような鬼畜の世界だと聞いていますけど、そこで勝ち抜くにはそんくらいしないと駄目なんだと思いました。いや、むしろそういう人が勝ち残っていくんだなと。最終的にネタばらしとして全員が「マネージャーから勝ってはいけない」と言われていたってことを、ここ6年くらい面白いことを言っていない青木さやかがネタバレするんですけど、そのときの表情の切り替えって日常では見れないですよ。ほんと、録画していなかったのが惜しい。ブルーレイに残して、スポーツバーを貸し切って皆で鑑賞会やりたいです。あの時の、顔面の筋肉の動きって多分すごかったと思いますよ。
こんなのを無料で見れるなんて、まだまだテレビは捨てたモンじゃないですよ。