石をつかんで潜め(Nip the Buds)

ex俺だって日藝中退したかった

「男ですいません」※ただし、仕事も出来て、日常も充実している人に限る。

ジョージアの「男ですいません」のCMがを見て、男って良いよなあという思いに耽る人はいるのだろうかね。
あのCMの気持ち悪さは「リア充の自虐」だからで、それを聞かされると、反吐が出ちゃうと言いますか、寒気がするというか、喉がいがいがするというか、筋肉が痛くてだるくなるか、鼻水が止まらなくなるような風邪の諸症状によく似た気持ちになるんですね。何色のベンザでも効かない分だけ、「男ですいません」はタチが悪い。
結局「男ですいません」は安全なところからの言葉で、胸毛は見せているけど、菊門は見せてないんですね。普段は仕事もプライベートも充実して、完璧にこなす男達も、集まっちゃうとこんなバカやってるんですよ的な。これもまた一種のマチズモですよ。本当にダサくて格好悪い場面はあのCMでは避けられてる。
「生きててすいません」を週4で思っている僕ですけど、「男ですいません」って思ったことなんてほとんどないですし、思った時といったら性欲絡んだとき位で、中学時代にレンタルビデオ屋の裏のゴミ捨て場に落ちていた中身なんて入っていないのをAVのケースを見つけて、周りに人がいないかを確認して五分くらいかけて近づいたり離れたりして、やっとの思いで拾って、Tシャツの下に隠したまま走って帰宅したあの夏の日くらいなもんです。今考えたら、ジャケットの微量のエロを求めて、太った中学生があんなに走れるなんて、むしろ「男でよかった」みたいな話になってきますよ。あと、ジャケットをケースから抜き取れば、もっと楽だったじゃねーかというね。そんなことにも頭回んないくらい、エロを求めていたんです。それを最近の中高生ときたら、ネットで簡単に女陰(ほと)が見れる。われわれ日本人が持っていた美徳はどこにいったんでしょうかね。「好きなアイドルの名前 アイコラ」で検索したことのない男以降が、ゆとり教育世代ですよ。この定義を文科省は早めに導入すべきです。そこからが世代間格差を是正する一歩は始まるのです。
ジョージアのCMを叩くつもりがいつの間にやら、浅い社会批判と、恥部を晒しただけになってしまっているので、話題を変えます。
僕はCMが好きなんです。僕にとってCMは、「センスある」もの一つだったんです。でも最近のCMって、バラエティの合間に流れて、15秒の偶然の出会いで、「なんかセンスのいいものを見た!」とテンションが上がるような、目を奪われるようなものが殆どない。
「続きはWebで」なんて15秒縛りの放棄だし、「CM上の演出です」なんて言葉をテロップで入れたりするのは、見ている人を完全にバカにしてる。他にはCMを作る課程を描いたものを、CMにしたというようなメタ的な演出をするCM。そんなものはもう、せがた三四郎でやっちゃっているの!おまえらがやっているのは、センスのない二番煎じなの!
トイレの神様」をBGMにして、トイレ掃除用具のCMのほうが、よっぽどツッコミ待ちのメタCMです。万が一、そういった狙いがなく天然だったら、あのCM作った人はCM作るのをやめてください。
CM業界って、たぶんセンスある人ってもうほとんどいないんだろうなと。昔は任天堂の「ぴろーん」って音だけでワクワクしましたし、笑えるCMってのもたくさんあったと思うんですけどね。懐古厨なんですかね。
若手女優のかわいこちゃんとかが、これから売りに出されるって時に、CMに出るけど、そこで奇跡的に可愛く撮られるって、映画の主演やることと同じくらい、偶然が重ならないと出来ない。何だったら映画よりも、刹那的だからこそ、記憶に残る美少女が生まれる。
綾瀬はるかの「ポカリスエット」だったり、田中麗奈の「なっちゃん」だったり、新垣結衣の「ポッキー」だったり、松浦亜弥の「ティセラ」だったり、さだまさしの「ダスキン」だったり。
CM見られなくなったとか、HDDのせいにするまえに見たくなるようなCM作ったらどうなの?
早見あかりさんとか、ポカリスエットのCMに最高だと思うのですが!やるなら今しかないですよ!