石をつかんで潜め(Nip the Buds)

ex俺だって日藝中退したかった

Perfume(お笑い界の)見に行ったら、ももクロに会えた話。

今回の旅行は、「大阪に東京03の単独ライブを見に行くこと」が目的。8時の飛行機に乗るために、6時に起きてあまり寝ていないせいなのか、俺のコミュニケーションケーブルが断線しているのか、対応者とのやりとりが上手くいかない日だった。
飛行機の搭乗手続きで、「○×の3列目の席、後部座席の通路側のどちらかにしますか」と聞かれたので、「後部座席のほうで、あ、やっぱ3列目の席でお願いします」と答えると、「どちらも3列ですが」と、一瞬うっ・・・となっちゃうトーンで言われた。「3列目の席」が「前から3列目の席」と勘違いして、僕の言葉の「あ、やっぱ」の間には「(早く降りられるし、3列目のほうがいいや。)」という思考が入ってるのに、それを鼻っ柱をトンカチでぐしゃーってなる攻撃もらっちゃって、「すいません・・・最初の方で・・・」と言って、そっからもう、オードリーのANNの録音をすっと聞く程度には心折れちゃったんですね。
次は、搭乗して、席を間違えて座ったり、その移動の際にカナル式イヤホンのゴムのパーツを無くしちゃったりで、もう、大阪から帰ったら死のうくらいのノリになっちゃっていたんです。飛行機降りるときに、見つけたんで、帰ってきた今も死んでいないんですけど。

神戸空港に着いて、三宮ポートライナーにのり、三宮から大阪心斎橋へ。ライブは五時からなので、かなり時間がある。その前にシャンプーハットのてつじがやっているつけ麺屋「宮田麺児」に向かおうとしたのだけれど、時間はまだ11時過ぎで、ライブの時間を考えると今食べるのはちょっと早いし、麺児に行った後でもまだ2時間以上は余裕あるからどこか行けるところを探すのと、暖かいコーヒーでも飲みながらちょっと考えようと、某コーヒー店に入店。
朝の連続での小さな心の骨折を忘れていたんでしょうね。こういう裏目裏目のときは、例え良かれと思っても、普段やんないようなことはやんないほうが良いんですね。
僕が並んだときは前で若い女の子の二人組が注文していて、後ろには人がいない状態だったんです。でも、通り道なので、スペースがある、レジから向かって左側のところに立って待っていたんです。そのあと、前の女性二人が注文して、僕がレジに向かって一歩歩きだそうとすると、レジから向かって右側から男も、同じように歩きだしている。あっ、とはなったけど、そこでレジに向かおうと足を踏み出したら、店員が「並ぶのはあちらからお願いします。」と、レジから向かって右側の方向を指さす。え・・・俺の方が先に並んでいたじゃんって思って、左を向いたら5人ほど並んでいる。あ、これだめだ死のうって思って、お店を出ました。
そのあと、ふらふらと宮田麺児に向かって、つけ麺を食べたら、やっぱり美味しかったので、来週までは生きようという気持ちになったので、またどこか腰を下ろせるところで、時間つぶす場所を考えようと思って何気なくtwitterを開いたら、TLに「ももクロのゲリラライブ、3時から大阪、アメリカ村三角公園で!」という文字。
三角公園ってどこだよ、どーせ、半端に遠くて間に合わなかったりするんだろ、と八つ当たりやさぐれしながら場所を検索すると、今いる場所から「徒歩59秒」と出る。いやいやいや、俺は来週死ぬんだから、こんな偶然あるわけないよって思いながらも再度調べると、やっぱり今いる場所の近く。脱兎の如く三角公園に向かう。そこは公園というよりは広場で、到着したときは、もちろん殆どがアメリカ村に遊びに来ているような人で、本当にここでゲリラライブやるのか?俺は狐に化かされているんじゃないのか?とにわかには信じられなかったんだけど、しばらくすると、小型だけれどテレビカメラを持っている人が着て数人と会話をしている。それを見て、あ、やっぱここか?と思うようになると、どきどきしてくる。こんな奇跡は、罠にかかった狸でも助けないと遭遇できない。それに比べて狐はダメだよ、ごんぎつねもいいことしたみたいになっているけど、あれも最初いたずらとかしていたよね。山の幸とか運んだくらいで、リカバリー出来ていたのか甚だ疑問だよと考えるくらいには暇でした。
しばらくして人もどんどん集まってくる。着いたのが1時半なので、正味1位時間半ほど寒空の下で立っていたわけだけど、ずっと胸が高鳴りっぱなしだった。新曲のチラシも配られて、液晶画面ではPVが流される。
PVが終わると全員揃って「アメリカ村にいるみなさーん、ももいろクローバーが3時をお知らせします!」とった時報のあとに、「ももいろクローバー登場まで5・4・3・・・」とカウントダウンが始まり、液晶画面が上にスライドし始める。おお〜と沸くファン。サンダーバードみてえだなと、俺。
セットリストは「無限の愛→Z伝説→BIONIC CHERRY→コノウタ→走れ(アンコール)」で感激しました。アンコールに入る前の夏菜子の「おまえらも、好きやねんなー」からは、たかじんイズムを感じた。ももクロのそこまでやって委員会。
僕はあーりん推しなのだけれど、位置的にスピーカーとかぶってしまうことが多く決め場がいくつか見逃したということと、有安がインフルエンザでダウンしていたので生で見ることが出来なかったのは残念でした。
ライブが始まるだいぶ前からいて思ったことは、30分のゲリラライブのために何人もの人が現場に来て動いているということを、冷静になってみると、CDを売りたいとか、話題づくりとかってだけじゃなくて、ベースに「おもしろいことをやりたい」とか「ファンを楽しませたい」があるから出来るんだろうなって今になって思う。
見終わったあとは、ぼーっとしちゃった。どのくらいぼーっとしてたかというと、i-phoneをアスファルトに落っことして画面にヒビいれちゃったくらいです。
もう僕は、たぬき鍋もたぬきそばも生涯食べません。そう誓いました。
そのあと東京03のライブなので、お笑いモードに脳をスイッチングするために、ももクロ聞きたいけど、聞いちゃだめだって思って、THE HIGH LOWSを聞く。「不死身の花」を聞いて、「この歌がココリコA級伝説のEDだったって、がっちり合いすぎるだろ、戦場に咲いてしまったとしてもやるべきことは出来るはずだよな!なあ、おい!」とか、めんどくさい方向で熱くなりながらABCホールへ向かう。

東京03の第13回単独ライブ「図星中の図星」はとても楽しかったああ。最後にグッズを買った人は握手できるということで、TシャツとCD(これ、今までのもアルバムとかにして出せばいいのになあって思うくらい、クセソングが収録されていると思う。)を買ったので並んで、いざ自分の番になって03の三人に「今日、初めて03さんのライブを見たんですけど、本当に楽しかったです。ウレロのBOXも買いました。ああいう和製シットコム、ずっと待ってました!1話での飯塚さんのキレは爆笑しました。僕は普段は沖縄にいるんですけど、出来たらでいいので沖縄でも単独ライブやってほしいです!あと今回遠征したのは、やっぱり今03のライブって見ておかなきゃダメだなって思って。やっぱり見に来て大正解でした。本当にありがとうございました!」の中の一文字もいえず、にこやかに握手する03三人に、本当に楽しんで笑っていたのに愛想笑いが下手な人みたいにぎこちない笑顔で握手のために手を伸ばす位しか出来なかったのですが、大満足です。
ちなみに飯塚さんの手が一番柔らかかった。
またTHE HIGH LOWSを聞きながら帰路に就いていたんだけど、もうなんか体と心の回転のバランスとれないくらいふわふわしちゃってて、あがったまんまのテンションで「俺も走り出す!ブログで長文をためて電子書籍つくる!」とか呟きそうで怖かったのと、i-phoneの画面割れているのを思い出したので、twitterは開かずに、駅のホームの柱の陰に隠れて、漫才やり終えたあとの爆笑問題太田さんみたいに5回くらい飛び跳ねました。