A「どーも、はじまりました、中島みゆきのオールナイトニッポン!」
B「あ、違いますよ」
A「これは行っておかないと、みたいなところありますんで。さて今日はメタについて話したいと思います。」
B「メタってよく聞くけど、いまいち分かんないんですよね。」
A「そうなんですよね。どーせ、みんな、賢くみせるために使ってるんだろ?」
B「口悪いな!」
A「そもそもメタというのは、『高次な』『超』といった接頭語のことなんだけど、大抵は『自己言及的な』『批評的な』という意味合いをもって使われているんだよ。」
B「ちょっとまだよく分かんないわ」
A「聞き分けねえな。ゴミ屋敷の主かよ。」
B「だから口悪いな!」
A「平たく言えば、とある物語があったとして、本来、その登場人物というのは自分たちはキャラということを認識していないはずなんだけど、それを意識しているのがメタな存在であって、そういう作品がメタフィクションと総称されたりするんだよ。」
B「ああ、なるほど」
ボケ「だから、メタな作品はそのジャンルに対して批評的な問題を投げかけてくることが多いんだ」
ツッコミ「あ!名前変わってる!そういうことか。ボケってなっているけど、あんまり面白いこと言っていないけど大丈夫?」
A「大丈夫。これから色々とメタについて話しながら、当たってはいるんだけど適切とは言い難いようなことを言ったり、大喜利のような展開をする、漫才をしていくから。」
B「全部ばらしちゃったよ!でも、メタについて説明しながら、メタなボケを入れたりして、これ自体がメタ漫才になるってことか」
A「そういうこと。さっき説明したように、メタというのは接頭語なので、言ってみれば、いろいろなことにくっつけることが出来る。例えば、映画で言えば『蒲田行進曲』、アニメで言えば『機動戦艦ナデシコ』、ギャグ漫画にいたっては枚挙に暇がない。お笑いはメタに到達するのは昔からの手法なので、漫才がメタ化することはとくに不思議なことではないんだよ。」
B「なるほど。」
A「AVの『あなたのオナニー手伝います』ってシリーズもメタだな。」
B「あ、出た、当たってはいるけど、適切とは言い難いやつ」
A「メタなAVでもあるんだから、メタなおばあちゃんとかいてもいいと思うんだよね」
B「なんだよ、それは!」
A「おばあちゃんという存在に対して、自己言及的なおばあちゃんだよ!」
B「だから、それはなんなんだよ!」
A「お正月とかで家族がおばあちゃんの家に行くとするだろ?そこで『みんなが後でネタにすると思って、子供ウケしないお菓子買ってきてるからお食べ』って言ってくるんだよ。」
B「嫌なばあちゃんだな!子供がスルメで喜ぶわけないのにな!」
A「じいちゃんばあちゃんってなんであんなに乾燥したお菓子が好きなんだ?自分たちも乾燥しているから?」
B「やめろ!」
A「他には、『あんたがオレオレ詐欺だってことは知っていたよ。ただ声が何となく死んだ息子に、似ていたもんで、ちょっと懐かしくなって、付き合ってもらったんだよ。冥土の土産にいいものができた
よ』って言ったりするおばあちゃん。」
B「普通にいい話になっちゃったよ。」
A「それを特ダネで見た小倉さんが『これを機に、犯人には真っ当な人間になって欲しいですね!!』ってコメントしてな。」
B「それ今年のFNSで玉置浩二に行って非難受けたやつ!」
A「メタな犬は、自分でまゆげ書いてきて校庭に迷い込んだりしてな」
B「もうただのあるあるじゃねえか!」
A「何よりも、このブログ書いている人が爆笑問題の『日本原論』に影響受けただけあるような漫才を俺らがやってるのが一番だな。」
B「メタすぎるだろ!」
A・B「どうもありがとうございましたー。」