俺の中の爆笑問題が爆発した(10ヶ月振り2回目)

銀座にある時事通信ホールでタイタンライブを見てきました。銀座駅を降りて、歌舞伎座を左手にして歩道をずんずん進むと見えてくる読売新聞社の社屋。その向かいにあるのが時事通信ホール。昨年10月の100回記念ライブ以来なので10ヶ月ぶりに爆笑問題に会える。通常は偶数月の第二週の金曜日なのだけれども、8月だけは4週目の金曜日になるということで、仕事の関係で第二週に行けないので助かった。とはいえ、まだ飛行機代は高いので早く、中旬が暇な課に移動したいとも思ってはいる。
前回は肉眼で表情までは確認できないほどの距離だったのだけれど、今回は前から6列目という距離に自ずとテンションも高まる。構成作家高橋洋二さんが選曲をしているという映画音楽しばりのBGMがまた、シックな雰囲気の中、ライブが始まる。
この日のトップバッターは、日本エレキテル連合。女性二人のコント師でKOCも残っている、ウエストランドと共にタイタン期待の若手コンビ。
ネタは「未亡人と男性」。名刺替わりとなっている「大阪弁コント」同様に、気持ちよさと気持ち悪さが同居したような言葉のリズムは、爆笑というよりはニヤニヤとさせられる。途中でふと、系統としては友近のネタに近くて、そこから悪意が削ぎ落とされている分、素直に笑える。
一方のウエストランドもTHEMANZAIに向けて安定したネタを披露。エンディングトークでは、太田さんが「勢いが落ちてきた」というと、井口が「やめてくださいよ。右肩上がりですよ。飛ぶ鳥ですよ」と言い、「飛ぶ鳥を落とすじゃないんだ」とつっこまれる。「笑っていいとも」の月一レギュラーなのでタモリにもその時に会うのだけれど、「太田さんがいつもそういうこと言うから、タモリさんまで『もう勢いないんだろ?』って言ってくるようになったじゃないですか」というのには、そう言いながら近づいていくタモリの顔が想像できて微笑んでしまった。
二組とも10月23日にファーストDVDを出すようですが、日本エレキテル連合の「シリアル電気」の収録ネタは様々なものが楽しめそうなのでいいとして、ウエストランドの「漫才商店街」は、「①ラーメン屋②定食屋③牛丼屋④喫茶店⑤『○○屋1』⑥『○○屋2』⑦スカウト⑧カツアゲ⑨青春」と、これまでテレビでもネタを何本か見てきて、どの設定のお店でも、商品を出すところまで到達するのをほとんど見たことがないほど話が進まないネタの作りであるだけに、果たしてDVD一枚通して見ても食べ物は一品でも出てくるのかという一抹の不安を覚えさせられはするものの、タイタンのためにも一万枚買おうかなとは考えています。
テレビやライブを引っ括めた「今」のお笑い界の中で一番見るべき芸人は誰かと聞かれると、長井秀和と答えます。もはや爆笑問題の漫才よりも見ないといけないネタをやっているといっても過言ではない。面白い言い方をすると、間違いない。
最近では選挙特番で池上彰がいくつかの政党に対しての攻めた質問をしたことが話題になる。前回の池上彰の質問に、公明党を始め様々な党がたじろいだのは面白かったんですけど、今年の参議院選挙は、政党側にもある程度予想され、対策を練られたためか、やや不完全燃焼かつ予定調和だった感も否めなかった。そこにぬるさを感じた人は是非、タイタンのライブに足を運んで、長井秀和を見るべきだと思います。べきだ、べきだと言うのはプロレス好きな人みたいで嫌なのですが、それを使うくらいに笑えますし、功徳も積めます。
まず、舞台袖から出てきて、マイクに向かう時点で、くすくすと笑いが起こる。もはやタイタンライブでは古今亭志ん生の域。そのうち、マイクの前で先生の著作を読んでいるだけになって、客席から「おい、ネタをしろ!」という声が起こって、別の客が「やめとけ!ネタなんていつでも見れる!」と逆に注意されたという伝説も作れそうなほど。
そして開口一番、「えー、先の選挙はありがとうございます」と感謝してから、参議院選挙漫談に入る。特定の政党へのディスりを交えながら、内部事情を話していく。特定の政党と、ある人たちを取り合うというくだりを聞きながら、一票の重みを考えることもなく、ゲラゲラと笑い功徳を積む。
「黄疸が出ている人。リアル黄色人種」「そういう人たちは、肝臓が弱まっているので右に回るといい」というワードで笑いを取りながらも、どこかポップさを纏っているのは流石の一言。
もはや完全に有吉ルートも完全に絶たれ、というか自分で絶っている長井秀和を、爆笑問題太田さんが「どう売ればいいんだ、お前を」と嘆いていたというけれども、僕は断固支持しますし、まずは「新聞赤旗」でのコラム連載を熱望します。
そのあとはゲストのカンニング竹山。10年ほど前に漫才コンビの時に出て以来という。「俺は共産党員です!(後にちゃんと否定)」という言葉で客席の心をガッチリと掴んでから後は、昨年末の「検索ちゃんネタ祭り」でも披露していた「ありがとうを言う」というネタの一つで、特定のゴリゴリの思想を持ったツル先生に感謝の意を述べていました。粗であり、野だし、卑でもあるという、どうしようもない漫談は最高で、客席はドカンドカンと笑いが起こっている。
参議院選挙後というタイミングで長井秀和を見られただけでも大勝利なのに、その後はカンニング竹山の漫談という奇跡の順番に会場のグルーヴは最高潮に盛り上がり、この日一番の爆笑はカンニング竹山がかっさらっていた。
その他のゲストのジャルジャルタイムマシーン3号もきっちりと笑いを取っていく。
BOOMER&プリンプリンも、ベッタベタな笑いで最高で、偏った政治的なイデオロギーがいかに愚かなものかを思い知らされる。
最後の爆笑問題は、土屋アンナの舞台降板騒動から始まり、選挙関連では麻生太郎の失言と日焼けした石破茂、アルバイトの写真アップ騒動やチャゲアスと時事ネタのオンパレードで、とても幸せだった。ただ、いくら永遠に続いて欲しい漫才、やっぱり終わる。
客席が明るくなる中で伸びをしながら、年に一回は来ようと心に決めた。

あと、この感想を書いてブログにあげるときは、コメント欄を閉じようとも決めた。