シットコムあれこれ

冬物との洋服を取り出したり、「一年早いなあ」とはあまり思わないけれども、TUTAYAの更新カードが届くと、更新したのこないだじゃないっけ、一年早いな、となる。あと50回ほど更新したら、完全な後期高齢者だ。そう考えると人生は短い。
更新ハガキに、新作レンタル一枚無料で借りられる券がついていたので、何借りようか店内をウロウロとしていたら、シットコムの文字を見つける。
ポップを読むと、アメリカで大人気のシットコムビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」。無料だし、という気持ちで借りて見てみたら滅法面白くて、新作は基本レンタルしないというスタイルを貫いている、銭欲ゲバ太郎なのにシーズン1を一気に見てしまった。
あらすじは、ルームシェアをしているレナードとシェルダンは二人合わせてIQ360の天才物理研究者だが、向かいの部屋にブロンド美女のペニーが越してきて、レナードが彼女を一目見て気になり始めることから始まる。
その他には、レナードとシェルダンの友達のハワードとラージが出てくる。自分を二枚目と思い込んでいて女性にうざがられるハワードはバナナマン日村を、女性とシラフでは話すことができず、そのことからも存在感が薄くなりがちなラージは東京03角田をキャラだけでなく奇跡的に容姿も似ているところも、ドラマに入り込みやすい一因となている。
まさに、セリフのやり取りで笑わせる様子で、久々にコメディを見ているなあと思わされている。脚本の良さもさることながら、演出でもアメリカでのオタクをさす、いわゆるギークであるレナードら四人が話題に出したり、実際にプレイしたりする、SF映画やアメコミ、ゲームの話も、いいアクセントとなっている。日本でも市民権をえた言葉「草食系男子」と同じ頃に海を隔てて、似たテーマがヒットしているのも面白い。
とキャラクター造形もバッチリなのだが郡を抜いて良いのがシェルダンだ。
11歳で大学に飛び級するほどの頭脳をもった神童だった彼は、皮肉屋で冷静だが、病気に罹ったり、拗ねたりするとまるで、子供のような態度になってしまう憎めない一面を持っている。
特にそのシニカルさはツボで、僕はノーベル賞をとって孤独に死ぬんだと落ち込むレナードに、「孤独には死なないよ。(間を空けて)ノーベル賞も取らない」と返したり、射手座って言えばわかるかしらと自己紹介するペニーに「ああ、生まれた時の太陽の位置が正確に影響するという集団妄想に取りつかれているね」と、スベったことを見たことがないでお馴染みの「フルハウス」のキミーを思い出させる。
小学生の頃には夕方に「フルハウス」「アルフ」「恐竜家族」を見て、中学生では深夜に「レッドドワーフ」「ダーマ&グレッグ」を見ていた。高校生では三谷幸喜脚本の「HR」をリアルタイムで見たときは、何かすごいものを見ていると興奮したのを覚えている。
中でも一番思い入れが強いものは、バナナマンおぎやはぎの「epoc TVSquare」だ。最初に買ったお笑いのDVDであり、一番大事なDVDで、そして何より一番色々なものが詰まっているDVDだ。好きな笑いが詰まっているというだけじゃなく、それからのバナナマンの躍進の物語のスタートという意味も詰まっている。あまりにも影響されすぎて、ベッドのシーツと掛け布団、枕カバーを黒で統一したり、ツナギを買ったりする位。なぜ、「最初に買った」に、「お笑いの」とつけたかというと、DVDで言うのであれば、早坂ひとみのベストが一番最初だからです。嘘はつけないですからね。
とまあ、そこまでのシットコムフリークというわけではなく、あくまでテレビっ子の延長として程度だが、シットコムという形態は確実に影響を受けたものであり、血肉となっているものの一つだ。
来年一月から、「ウレロ」のseason3が始まる。ウレロシリーズは、劇団ひとり東京03バカリズム早見あかりらが出演するシットコムだ。舞台は芸能事務所の「@川島プロ」で、アイドルのUFI(未確認少女)をいかにして売り出すかというのがストーリーだ。
先日改めて2シリーズを見直したが、season1の「ウレロ☆未確認少女」は面白かった反面、seasonの「ウレロ☆未完成少女」がいまいちの出来だった。
Season1では、大手事務所クイーンステージと、擁するアイドルグループのビクトリアと対立し、アイドルの祭典「IQG」に挑戦するという縦の軸がしっかりとしていたからこそ、ギャグやゲストといった横の軸が幅をうまく持たせていたが、season2の「未完成少女」では、一話から途中まで物語が動き出さず、笑いどころもseason1と使い回しのようなものが多く、テンションが空回りしている感じを受けた。実際、物語が動き出した中盤、新しいパターンの笑いを入れてきたラスト2話は面白かった。
Season3のタイトルは「未体験少女」と決まっている。これが、「@川島プロ」を舞台とするとなると、物語の展開が広げにくくなるような気がするという不安はあるものの、勿論期待もしている。それまで、気持ちを高めるために色々と見返そうかなとも思っている。