石をつかんで潜め(Nip the Buds)

ex俺だって日藝中退したかった

夢というか、妄言というか。

どうもこんにちは、遠征井上です。
大体いつも遠征に行くときは、貧乏性なもので、なるべく多くのライブに行こうとするのですが、先日の遠征(http://d.hatena.ne.jp/taira-bon/20140509/1399641674)は、メインのライブのほかにめぼしいものがなかったので、旅行めいたことをしようということにしました。twitterで見かけていた、神保町食肉センターや築地に行ってきました。
特に築地は、観光客でごった返していたので、ちょっと落ち着いてみることができなかったのだけれど、かきのガンガン焼きを食べたり、中トロのぶつ切りをそのまま立ち食いで食べたり、海鮮丼を食べたりとものすごく満足できた。
恰幅がよく着物を羽織ったかき屋の主人らしきおっさんが「おあいそはいなかっぺがいう言葉」としたり顔で連呼していて、オードリー若林の嫌な部分が全面に出ているくそじじいだな、と思ったりもしましたが、それを差し置いてもまた行きたい。
ほかには、ラブサミットというTシャツの同人即売会にも行って三枚ほど購入して「今年の夏を楽しもうぜ〜」という山Pイズムの準備もできたわけですが、文学フリマにも行ってきました。文学フリマとは、それこそコミケのような創作物限定で、文章がメインの同人誌即売会のことです。
一冊だけ、目当ての同人誌があったということもあるのですが、もうひとつの目的は視察です。
このブログで、30数個の文章をアップしていて、それを、推敲したり加筆修正したりするためにひとつのワードに貯めていたりするのですが、それが9万字を超える量になってきています。ざっと計算したところ、通常の文庫の150ページ強。これが早いかどうかはさておき、こうなると、ちょっと形にしたい、という欲が出てきていて、本にして売るなら文学フリマか通販なのかなあ、電子書籍もあるけど、と思っていたので、そういう意味での、視察、ということです。刺殺されたらいいくらいの自意識過剰だなあと自分でも思います。
見てきた感想としては、ちょっと頭を使わないと勝てねえなあということです。
おおよその商品が、小説などということはもちろんとして、カルチャー批評があったとしてもそれらは、アニメ、ゲーム、映画といったもので、このブログでとりあげているような、ラジオ、芸人、バラエティ番組といった送りっ放しのメディアについて触れているものがほとんどなかったということも怖気づかせる理由にも十分です。あと、友人関係やサークルでの参加が多くて、それなら何もしていない時間を埋めることはできるけど、8時間以上誰ともしゃべらないという生き地獄は創造するだけど、承認欲求がずたずたになる!
このブログは面白い文章を書いている、と思うと同時に、何の生産性もない存在意味がないとも思っていて、アッパーとダウナーが同居しているのだけれど、その日の、新宿のカプセルホテルの部屋の中でいろいろと考えていました。
今年度が終わるころには、30歳になるのだけれど、思い返すにつけ、負けてるのならまだいいほうで戦ってすらいない人生なんですよね。20代最後に盛大に負けるのもそれはそれでありだと思うので、既存の場が合わなそうだと思ったのだったら、面白いことと面白いと思われることが出来る場を作ればいいだけの話ですし。