天津木村が沖縄に来た解放感からすごいエロ詩吟を吟じるライブレポ

「天津木村が沖縄に来た解放感からすごいエロ詩吟を吟じるライブ」見てきました。60分という風俗では中間の、ライブにしては短いという時間であったのだけれども、楽しめました。
よしもと沖縄花月は、もともと、三越デパートがあったビルの一階にあり、劇場に入ったのは初めてになる。席のキャパシティーは、だいたい300くらい。パイプ椅子なので、座り心地は普通だった。少なくとも座布団だけの新宿タイニィアリスよりはマシだ。
天津木村がどのくらい解放的だったかというと、漫湖公園漫談から始まって中盤には泡盛を飲んでしまう始末くらい解放区だった。
出演していたのは、天津木村の他に、とろサーモン村田、囲碁将棋根建、ウリズン桜やぁすぅ、ありんくりん比嘉の五人。後半二人は、沖縄NSCの若手。特にウリズン桜は、天津木村に飲みに連れて行ってもらったこともあるとのこと。
このウリズン桜のやぁすぅは、体型は中国カンフー映画に出てきそうな、動きが俊敏なデブで、結わえたちょんまげを解くと、尊師みたいになるという様相でありながら、なかなかどうして女友達が多いとのことで、重宝されているらしいという情報を聞いて、面白くなかったら必要以上に叩いてやろうと決めました。
ありんくりんの比嘉は、琉球王朝時代の海人のような顔と体型で、沖縄方言を自在に操るという、それもう、ひねりとか無いじゃねえじゃねえかという若手。
とろサーモン村田は、エロ詩吟ライブの常連で、囲碁将棋根建は天津木村のガチの詩吟ライブに参加しているけれども、ウリズン桜やぁすぅとありんくりん比嘉と同じくエロ詩吟は初参加とのこと。
初めに、「ゴーヤーで料理を作っていたら、いぼいぼを股間をすっとかすめる」という天津木村曰く置きに行ったご当地エロ詩吟から始まり幾つかの新作を披露する。
その後には、とろサーモン村田らも、天津木村に宿題を出されていたようで、各々のエロ詩吟を披露する。
初めに、サモアの太ったヤクザことウリズン桜のやぁすぅは「口でしてもらってあまりにも上手いから見ようとしたらお腹が邪魔で見えなかった」という、飲み会での悪ふざけと芸の境スレスレのエロ詩吟で特攻をかます。
次いで、ありんくりん比嘉は「アメ女とすると自分のオスプレイで物足りない顔をされる」という、翁長知事も触れられない戦後沖縄の闇の側面を切り取ったエロ詩吟を披露する。
ちなみに「アメ女」とは、アメリカ軍人とばっかり付き合う女のことを指すのだけれど、沖縄の芸人は「アメ女」を大富豪でのジョーカーのように、ここぞという場面で切るワードと思っている節があるのは、悪い癖だと思う。とは言うものの、自分も「高校にアメ女がいて、たまたま風でめくれた見えたパンツのデザインが星条旗で、いや、身も心もやないか!って思った」と一応ひとネタ持っていたりするので強くは出られなかったりする。
そんな二人のエロ詩吟からは、女をカこうという様子もなく、爪痕だけを残そうとするようでもなかったので、好感度は少し上がった。
とろサーモン村田、囲碁将棋根建も負けじと、「河川敷で青カンしてたら、ホームレスによいしょよいしょと言われた話」「TENGAを使っていたら、ズボズボという音が親に聞かれていた」というエロ詩吟を吟じる。
その流れから、天津木村ととろサーモン村田が、このズボズボという音を再現するというくだりがあったのですが、爆笑すると同時に、ほんのうっすら引きました。
その後は、企画のエロ詩吟トーナメントにうつる。
絵本、ファッション雑誌、名言本、日経新聞などからランダムに拾った言葉を組み込んだエロ詩吟をトーナメント戦で争って優勝を決めるというものだったのだけれども、ありんくりん比嘉の持ちネタ「比嘉オネア」で、ライフラインの「50:50」を模した「ハブティーハブティー」を選んだら、ハブが全ての答えを食べてしまうという部分が仕上がりすぎて長すぎたからか、トーナメントではなく、それぞれ一発勝負という駆け足になってしまったのだけれども、それでも笑わせてもらった。
最後に最近やっているという「ないと思います」詩吟を吟じてお開きとなった。
それは「車の中でセックスしていたら〜足や手がハンドルやアクセルにあたって〜目的地につく〜〜!ないと思います!」でした。
ライブを終えて、囲碁将棋根建のいじりを余すことなく快音で返す姿は格好良かったのだけれども、それよりも、とろサーモン村田が面白すぎた。
エロ詩吟というそもそもが軸がぶれているナックルボールみたいなものを立て直したり、さらに揺さぶりをかけて、盛り上げたり支えたりする様は流石だった。
天津木村、ソラシド本坊の横に立って輝くとろサーモン村田こそが真の月見草だと実感した。
初めてのよしもと沖縄花月体験は大満足の結果に終わった。
誰か知っている人に会うのは恥ずかしかったから、開演前は、初めてピンサロに来た人くらい下を向き、終演後は初めて行ったピンサロで好みじゃない人に当たって罪悪感や後悔含めた色々な感情から足早で店を出る人くらいのスピードと自殺志願者が線路に飛び込むスピードの間くらいの速度で帰ろうとしたら、ロビーに、完全な中学生までの同級生で芸人やってる人がいた。
そいつが芸人をやっていることを一方的に知っていたので、おう!と手をあげて声をかけたら、キョトンとされた。
名乗ると、ああ!となって、痩せたなー!と言われた。「最後に会ったのが金髪メッシュで参加していた成人式なので、そりゃ無理もないな」と思いつつ、少し話をした。
何で来たの、天津木村さん好きなの、と驚かれたりもした。まあ、とぼやかした感じの回答になってしまったり相変わらずの会話下手を露呈してしまったのだけれども、その彼は「また来てなー」と言ってくれた。
おう、じゃあなーと手を振ったけれど、心の中では、「またも何もすでに来月だけで、あと四回来る予定あるぞ」と思いながら、ビルを出た。
あと、あんな狭い舞台でポケットミュージカルが出来るのか、というかポケットミュージカルって何だ、とも思った。