俺だって日藝中退したかった的 深夜ラジオ新語・流行語大賞2015

どうもこんにちは、2015年聞いたラジオを数えたら400を超えていた者です。
個人的な防備禄として、今年のラジオで印象深かった言葉のランキングを作ってみました。連休暇な時にでも探して聞いてみるのもいかがでしょうか。

第5位 ダイアン西澤裕介「我がで調べろ」ダイアンのよなよな

2014年の4月から始まったダイアンの『よなよな・・・』通称「よな木」を聞き始めたのは、2015年に入ってからになる。番組を知って何となく聞いてみたら、一気にハマってしまった。ダイアンに関わりが深い芸人がフリートークやコーナーのネタに出てくる。学天即の四条やミサイルマンギャロップまでは着いていけるが、大木はんすけやグッピーこずえ、よね皮ホホ骨を当たり前のように出されるのには、訛りの強さから暗号として鹿児島県で話されていた薩隅方言を用いたという第二次世界大戦中の史実を彷彿とさせる出来事に最初は戸惑いはしたものの、深夜ラジオを聞き始めた頃の、分からないことが聞いて行くうちに分かるようになるという感覚を久々に味わうことが出来たことは楽しかった。
「よな木」を聞いていると、素晴らしいパンチラインは数々飛び出していることが分かるけれども、一番衝撃を受けた言葉が、西澤が発した「我がで調べろ」だ。関西の大学に通っていた妻が言うには「ババアしか使わない」という強めの方言のこの言葉を、普通のトーンで使う様に不意打ちでジョーへの右フックを喰らってしまって笑ってしまい、個人的に普通に使っている言葉ということでランクイン。

第4位 バナナマン設楽統「ここはお前の世界じゃないんだよ」バナナムーンGOLD
2015年は、『バナナムーンGOLD』の前進番組といっても差支えがない『WANTED!火曜日』が始まって10周年というアニバーサリーイヤーだった。
2015年11月13日放送の『バナナムーンGOLD』では、番組内での流行語大賞がオフィシャルで決まった。その中の二つ、ピーマンの肉詰めに何をかけて食べるかというトークの時に送られたリスナーの「塩です!」というメールに何故か怒りを露にした設楽の
「塩派は黙っとけ」や、バナナマン日村がポルシェに乗っていることに由来する「ポル太郎」も捨てがたいが、やはり、2014年10月31日放送で飛び出た設楽統の調子に乗っている相手への牽制への言葉「ここはお前の世界じゃないんだよ」が、2014年が初出ではあるものの、今年上半期に番組でもネタにされたためにランクイン。

第3位 アルコ&ピース平子祐希「一企画のデメリットじゃねえぜ!」(アルコ&ピースのANN0)

2015年11月13日放送の「アルコ&ピースANN0」からの言葉。この日の放送は、「M−1グランプリ」の準決勝で敗退してしまったのだけれども、特別に設けられたGyaO!ワイルドカード枠にアルコ&ピースが食い込むためには、告知をしなければいけないにも関わらず、酒井はツイッターをやっていない。その告知のためにツイッターのアカウントを作りはしたものの、出来たばっかりのアカウントには告知能力はなく注目を浴びないといけないという主旨の下で行われた企画「酒井のツイッター、真夜中の大炎上!!」が紹介された。平子主導で始まったために酒井を攻める企画かと思いきや、いつのまにか、平子にも矛先は向けられて「アルコ&ピースツイッター、真夜中の大炎上!!」へとシフトチェンジしていく。
リスナーから募集した炎上しそうなつぶやきを募集して、じゃんけんで負けたほうが実際につぶやくというもの。つぶやきの削除、企画であるということの事後説明も許されないガチ企画に、ずっと使っているアカウントでやることに不公平だと終始不満を述べる平子だった。
「最近のJ-popバンドってどれも同じに聴こえて萎えるわ。オリジナリティーって何だろね?」「制作費削減を言い訳にする制作サイド、コンプライアンスを押し付ける視聴者、どっちもどっちだな。誰かのせいにしてる時点でエンターテイメントを語る資格はねぇよ」いかにもなワードが選ばれてはつぶやかれていく。
そんななか、平子がAKB48の小嶋 陽菜へのリプライとして「差し支えなければ、差し支えなければ今使ってるボディークリームを教えてください。」とつぶやくことになった時の平子の咆哮がランクイン。
今年の3月にANN一部から首の皮一枚残る形で、ZERO枠での残留が決まって、三年目を迎えたアルコ&ピースのANN。相変わらずクレイジーな企画を放送してくれている。放送時間は30分ほど短くなりはしたものの、それもまたタイトに聞けるので満足度は変わらないところも良かった。来年もよろしくお願いします。

第2位 三四郎小宮浩信「『水曜日のダウンタウン』は災いだから」(三四郎のANN0)

売れかけていた昨年から、著しく売れかけていた2015年の三四郎。「売れかけている」から「売れた」の間に、「著しく」というクッションを挟むことについては、半年以上続いている閉店セールの様な、AKB48メンバーの卒業宣言の様な、うっすらと誤魔化されている感じがすることを差し引いても、この一年は三四郎が躍進した一年であることは間違いない。
オールナイトニッポンZEROの放送が四月から始まったことは勿論だが、特に小宮が、片親率が異常に高いという藤井健太郎率いる地獄の軍団から執拗に標的として狙われ続けた一年であったことは大きい。三四郎二人とも片親であるということに何かしらの因果関係があるのだろうか。
そんな小宮は「『早朝』をつけたら何でも面白くなる」説での「早朝リレー」、その第二弾「早朝十種」、「ゴミ屋敷の住人 意外と何がどこにあるか把握してる」説ではゴミ屋敷の住人に掴みかかられたり、大喜利の答えが自分にドッキリとして降りかかるという特番『ドッ喜利王』では、「親の仇のように遅い」タクシーに乗せられたりした。
 そんな三四郎・小宮に降りかかる仕打ちをテレビで見るだけでなく、ANN0ではそれらの裏話を聞かせてくれた。そして、気付いた。僕達は三四郎の小宮が好きなんじゃない、三四郎の小宮に降りかかる不幸が好きなんだと。
 そんな中で、三四郎・小宮が「早朝十種の十日目を振り返っているトークの時に出た『水曜日のダウンタウン』を評した言葉「『水曜日のダウンタウン』は番組ではないから。ただの災いだから。災いをもたらしてくるから」がランクイン。
三四郎・小宮は、バラエティの中ではポンコツといじられる。マセキ芸能社所属ということもあり、直属の先輩である出川哲郎狩野英孝と同じラインで語られることが多いのだけれど、明確な違いがある。それはこの二人が笑いを起こす時は、笑いを取りに行く時よりも、与えられたことに真面目に向かえば向かうほどに奇妙な磁場を引き起こして爆笑を生み出すという主観タイプに対して、小宮はかなり客観的な視点を持っている。
それは『デブッタンテ』でのハライチの澤部の、「楽屋でもいじられている小宮がいて、少しトイレのために席を立った澤部が、用を足して戻ってくると小宮のいじられ方が『きんたま臭いだろ』という極限までいったいじりになっていたことに気付いた澤部に対して、「こんなんなってまーす」と言ったというトークでも小宮の俯瞰で見る能力の高さが窺える。
来年は相田もフィーチャーされて更に売れかけるのを期待している。三四郎は、売れたと言い切るより場を掻きまわしていた方がらしいでしょ。

第1位 爆笑問題太田光「はい、こちらポンポコ商事です!」

爆笑問題の2015年は、太田が流行語大賞を受賞することに奮起した一年だった。
かねてから流行語を作りたい、流行語大賞を受賞したいと話していたことに加えて、事務所の後輩、日本エレキテル連合が「ダメよ〜ダメダメ」で受賞したことにより火が付いた太田が『爆笑問題カーボーイ』の中で「太田流行語大賞」というコーナーを立ち上げたことから始まる。
当初は太田が思いついたフレーズを日常生活で使って周りの反応を報告するという、流行語大賞を狙うにしてはあまりにゲリラ活動過ぎるコーナーだったものの、しばらくて、それらを候補とした選抜総選挙を行った結果、とても羨ましいという意味の「うらやまDガッカリくん」、がっかりした時に使う「ガッカリくん、ガッカリガッカリくん」、一年通して結局どういう時に使うのか誰も理解していなかった「はい、こちらポンポコ商事です!」が単発のコーナーへと昇格した。
中でも「はい、こちらポンポコ商事です!」は、テレビ番組でも、事あるごとに脈絡もないところで使われた。この言葉を流行らそうとする太田を見るたびに、リスナー達は勝手に共犯関係を結んでは、手を叩いて笑ったはずだ。ということで、2015年の深夜ラジオ流行語大賞は、「はい、こちらポンポコ商事です!」で決定です。
思い返せば、2015年の爆笑問題は話題が多く、ファンとしていつにも増してわくわくさせてもらった一年だった。ウーチャカこと田中が再婚したことに驚かされ、フジテレビの『ENGEIグランドスラム』『Cygames THE MANZAI』の放送のお陰で下半期は二か月に一回ほどの期間で爆笑問題の漫才、しかも錚々たるメンツの中で立派にトリを張る姿を何度も見ることが出来たことはとても嬉しかった。
そして何よりも、事件以来、「持っているものが違う」「スター性」として漫才を始めとしてネタにし続けてきた船場吉兆のささやき女将との邂逅があったことは爆笑問題史に刻まれるべき事件と言っていい。
爆報! THE フライデー』で、船場吉兆の今を追った特集が放送された時に、対面はなかったものの、直筆の手紙が爆笑問題宛てに送られた。そこには「知性あふれる軽快なトークにはいつも感心させられております。又、時折、話題の中で私事もお取り上げを頂き、大変恐縮しています。」と大人な対応で、それを見た爆笑問題の二人が「心よりお詫び申し上げます」と頭を下げて謝罪をして「心の大きな方で完敗です」と宣言するという、8年に及ぶフリにオチがついたことを見られて良かった。


以上です。