石をつかんで潜め(Nip the Buds)

ex俺だって日藝中退したかった

一定のダメージを与えると、「ボーっと生きてんじゃねえよ!」と叫んで、冷凍チキンを大量に投げてくるタイプのボス

 先日、BOOKOFFと、地方によくある「何でも買い取ります!」という巨大な中古ショップに行ってきたのだけれども、漫画がかなり少なくなっているということに気がついた。
 探していたのは、『キン肉マン』や『ジャングルの王者 ターちゃん』などなのだけれど、少し前なら100円コーナーに当時の単行本がかなり置かれていて、そのあたり

のいわゆる黄金期と称される、90年代のジャンプで人気だった漫画ならすぐに見つかったはずなのだけれど、そのあたりのタイトルが根こそぎ無くなっていた。在庫的には最近のものが多くて、まさに、売れるものしか置いていないというようだった。ある種の文化の保存場所になっているとおもったのだけれども、いつまでもそういうわけにはいかないらしい。
 有名タイトルは、いつでも古本屋で買えると思っていていくつか処分したものもあるのだけれど、売れないからか、場所をとるわりには儲けにつながらないからか、そもそもメルカリなどが発達したからなのかは分からないけれども、その考えが永遠ではないということだ。
 これで漫画喫茶がつぶれたりしたら、昔の漫画を読むための方法がほぼ無くなってしまうということになる。
 祖父が死んで、数年経つ。元教員で、俳句を趣味にしていたりと文化的な人間だったと思う。その割には、叔母が終っているのだけれど。そんな祖父の書斎だった部屋は、今では物置と化している。その奥にある鉄製の本棚には、俳句や教育関係の本が並べられている。その棚と同じものがもう一つあったのだが、それはバラバラになった状態で捨て置かれていたので、少し前に譲り受けた。これがかなりの大容量だし、木製のものとは違って、いくら本を収納しても板が曲がるなどのこともないので、大変気にいっている。そこに、花沢健吾福満しげゆき古谷実作品を並べては悦に入っていた。まさにゼロ年代の残滓と呼ぶべきラインナップである。
なので、未だ現役で祖父の蔵書が並んでいるもう一つの棚も欲しくて、どうやって盗むかなどと考えていたのだけれど、親に聞いたら、普通にもらえたので、先日、自宅へと運んだ。ほこりもかぶって、錆びてもいたので、洗ってから、錆び止めの効用もあるペンキなどを塗ったりして、二日かけて、部屋に設置した。
 あと数年は本の置き場に困らなくてすみそうである。
 

 オチです。
 物置と化している書斎に、僕が生まれたばかりの頃の写真が収められたアルバムがあったので眺めていたら、最後のページに、誰にやってもらったのか姓名判断の結果が書かれていた紙を見つけた。
 そこには、「成功するには、何事であれ適当な妥協であるが偏屈ながら適度にまわりに調和させて自分を生かす。短所、強情な性格のため周囲とのトラブルがたえない点があげられる。」とあり、「尖っているのは『決められたこと』だったのかよ」となってしまいました。

 妥協して生きろよ!そんなんだから、ツイッターでつぶやけなくなってんだよ!