石をつかんで潜め(Nip the Buds)

ex俺だって日藝中退したかった

新年度始まる前までの日記

 東京から帰ってきて二週間経ったので、その時の日記を書こうと思います。
 東京では永野のほかに、玉田企画の『今が、オールタイムベスト』を見てきました。玉田企画の代表作の様な作品の再演ということだが、面白かった。チケットの半券を自分で切るなどという対応で入場し、開演を待つ。
 面白かった。基本的に玉田企画は、上滑りするような会話劇が特徴で生々しい舞台なので、特に透明な存在になって覗き見するような感じになるのだけれど、今回は席が舞台を挟むような形になっていて、しかも観客のほとんどがマスクをしているというところが、さらにその感じを際立たせて、それを含めてさらに覗き見感が倍増していた。
 夜に永野を見てそのままホテルに買える。いつもであれば、友人と飲んだりするのだけれど、今回は止めようということで友人とも会わなかった。そうなると、自ずとご飯も適当になり、というか蕎麦しか食べなかった。永野の良さからコンビニで地元では売っていない檸檬堂を買ってホテルで飲み、就寝。

 

 明けて土曜日。本当であれば、この日に空気階段を見て六時過ぎの便に乗ってそのまま帰るつもりだったが、空気階段が無くなったのであと八時間どうしようかなと考えていたら、ふと、便を早められるのかなと思い、電話して聞いてみたら変更出来るとのことなので、何便か早くして決めて、少し早めに帰ることに。ここは、規約に触れているかもしれないので、ここは嘘です。いくつかある食べたいお店に行きたかったがどこも休みだったのが残念。
 空港に着いたとき、爆笑問題カーボーイの神田伯山ゲスト回を聞き直してニヤニヤしていたのだが、そこで春日太一を見かけて、びっくりする。基本的にあの件に関しては、春日太一もコンディションが悪いことを見抜けなかった伯山が悪い。悪いけど、面白かったから別に嫌いにはならない。春日太一を嫌いになる。
 飛行機の中では東浩紀『ゆるく考える』を読んでいた。3割ほどしか理解していないだろうけど、すぐにでも再読、これからも読みなおし続けるような自分にとって重要な本になりそうだった。加えて、混迷を極めた現代社会における最高のニュースが届く。『真空ジェシカのラジオ父ちゃん』楽しみ。
 誕生日を迎え35歳になる。
 そしてここから国内のコンディションが悪くなる。
 
 『100分de名著』のNHKテキストの『力なき者たちの力』を読み始める。
 

 


 最近の『ONEPIECE』がまた面白くなってきて、傳ジローをこの二週間ほどで好きになる。アニメ『映像研には手を出すな』を見終わる。とても良かった。
 志村けんが死ぬ。信じられない。思った十倍つらい。『ドリフの頃は権威を嗤う笑い、ドリフの後はドリフから脱却する笑い、ベテランになってからはバカ殿として笑われる権威の笑いという、キャリアに沿ったコントを生涯やり続けた人だった。それだけで志村けんは偉大。』とツイートを打っている時に泣きそうになってしまう。

 年度末二日前、予想していなかった移動の対象になってしまう。今回の人事異動、嫌いなやつがめちゃくちゃ出て行くし、新しく課長になる人が、ぼくのことを可愛がってくれているので、急な移動含めてもトータルで考えるとプラス。どのくらい可愛がっているのかというと、最近髪を短くしたのだけれど、「なんか良い感じだな」と言われたくらいにハマっていて、尖りも気に入ってくれている。予想していなかった移動の対象も白羽の矢だと思い、快諾する。もしくはヤリマンだと思われているのか。どちらにせよである。
 来月の予定の歓送迎会が無くなる。自粛を要請ですか、と一気に機嫌が悪くなる。
 前年度の最後に一番感動した言葉は、サンキュータツオの「モスバーガーって、いたる所にあるわけじゃないからぁ、みんな心の中のモスバーガーあるんだよね。」。四つほどあります。

 

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