石をつかんで潜め(Nip the Buds)

ex俺だって日藝中退したかった

2011-01-01から1年間の記事一覧

ここ1年で読んだ百冊

【2010.09.27〜】 パンク侍、斬られて候/町田康 日蝕/平野啓一郎 文学部唯野教授/筒井康隆 屈辱ポンチ/町田康 オードリーの小声トーク 東京ポッド許可局 雨ン中の、らくだ/立川志らく のはなしさん/伊集院光 夢の木坂分岐点/筒井康隆 性的人間/大江…

又吉直樹「第二図書係補佐」

ピース又吉が劇場で配られていたフリーペーパーに書いていた文章が本になった。この「第二図書係補佐」は、劇場に足を運んでくれる方たちに、自分が面白いと思った本に興味を持ってほしい、楽しさを共有したいという思いから書いたとあったが、対象の作は最…

思考のキャッシュ(3)

今週はやたらとキレがよく、つぶやきに結構反応がありました。「思考のキャッシュ」はしばらくたまったら壮観かなと思って、番号だけにしているのだけれど、そろそろサブタイトルとかつけたほうがいいんかな。 嘘とギャグは違う。ギャグは本心の拡声。 「嘘…

太田光から見た、立川談志。

先日発売された、太田光著「しごとのはなし」で立川談志についての話を書いていた。 「立川談志の今」については爆笑問題カーボーイで度々話してはいたけれど、出会いについてはほとんどしてこなかったとも思う。多分。 そんな出会いについて 子ども心に抱い…

極、私的な。

ちょっと前から立川談志のDVDを見ていて、CDも何枚か借りてi-phoneに入れていた。その矢先に、twitterで訃報が駆け巡った。 水道橋博士も「変な回分が出回り迷惑」ともつぶやいていたし、ああ、またデマかなんて思っていた。 だけども、本当に談志が死んだ。…

思考のキャッシュ(2)

ここ一週間のつぶやきの副音声です。 ウレロのあかりん見てて渦巻く感情の成分をよくよく考えてみると「愛しさと切なさと心強さと」だった。TKすごい 「未確認少女☆ウレロ」は神様に見せてもらっているのですが、毎回あかりんの見せ場があると思います。可愛…

思考のキャッシュ

◆最近、藤岡みなみというガールがブーム。 初めはtumblurで流れてきた自画撮りがきっかけで、その写真を一瞬で気に入ったんです。写っている子が可愛いってだけじゃなくて、構図も、色使いもよくて、江口寿史のイラストみてえだ!って思ったんですね。ただ、…

太田光「しごとのはなし」

先日出たばかりの太田光の新著「しごとのはなし」。これは「ぴあ」での連載をまとめ、再構成したもの。テレビブロスでのコラムをまとめた「パラレルな世紀への跳躍」「トリックスターから空へ」のような文章!という感じの文体ではなく、<ぴあの会議室だっ…

タレント冥鑑

みんな気づいてるんだろ?アッキーナは競艇のCMに出るよりもレースに出る側の人間だってことに。 「はたらこーはたらこー。死体洗いのアルバイト〜」という大江健三郎作詞のももクロの新曲。 「そうはいかんザラキ!」で全滅する共産党員のパーティー。 草磲…

さや侍、および全3作における試論。

「大日本人」「しんぼる」につづいて、松本人志監督作品第三弾「さや侍」が公開された。 今作は「刀のさやしか持っていない侍が、30日かけて若君を笑わせるという『三十日の業』に挑戦する」というあらすじが公開されており、そこに対して、期待値は上がって…

やなせたかしの「正義」について考えよう。

311の震災以降、ラジオで頻繁に耳にした一曲がある。「アンパンマンのマーチ」だ。 日本人なら誰でも口ずさめるこの歌は、電波に乗って人々の心に浸透し、いくらかの落ち着きを与えてくれたと思う。 そうだ うれしいんだ 生きるよろこび たとえ 胸の傷がいた…

論のプロレス「東京ポッド許可局」

スピードワゴン小沢は、「僕らの世代でThe Blue Heartsとダウンタウンの影響を受けてない芸人なんていませんよ!」と言った。この二組はカウンターカルチャーとなり、今テレビで活躍している芸人の世代に、さまざまなフォーマットや、価値観を植えつけた。…

フィフスエレメント

twitterの一部で、フィフスエレメントというのが流行っている。所謂、今の自分に強い影響を与えたものや、表現を五つ上げるというもので、それを僕もやってみようと思う。(順不同) ■STICK OUT/THE BLUE HEARTS ブルーハーツを聞き始めたのは、中学二年生…

ダイノジ大谷とハリガネロックユウキロックが語る、M1グランプリ2010の楽しみ方!

ダイノジのラジオ「SCHOOL NINE」に、つい先日も自身のツイッター上で「M1」について、熱く語っていたハリガネロックの二人が、ゲストに出ていた。ハリガネロックは、初期のオンエアバトルでも好成績を残し、M1グランプリでは第1回、第二回の…

「オードリーの小声トーク」

世に出始めた頃のタモリは、密室芸と評された。それは知的であり、ブラックであり、客とタモリとのある種共犯関係が成立する様な芸であり、一対多数のポップな笑いではなかった。そんな密室芸が受動的な共犯関係を生み出すとしたら、能動的に共犯関係を生み…

峰なゆか主催イベント「はだかの公開面接」に行ってきた。

とあるイベントを見るために阿佐ヶ谷へと向かった。阿佐ヶ谷といえば、爆笑問題の所属事務所「タイタン」があり、ファンとしてはラジオのフリートークで馴染みがある、まさに聖地の様な場所だ。 会場の名前は、阿佐ヶ谷ロフトA。名前は聞いたことが何回もあ…

古泉智浩と<郊外>という空間

漫画家の古泉智浩先生が新作「FAKE」を出版した。この作品は「cool trans」という雑誌で連載されていた「僕はセックスがうまい」が主に収録されていて、他には「限りなく童貞に近いブルー」という短編も収められている。 このどちらかがタイトルじゃない…

『佐々木敦著・「批評」とは何か?』を読んだ。

昨年11月に東京ポッド許可局で「お笑い批評」について語られていて、そのさいに話題になったのは、盗作の件のほうがアナウンスされていて、僕自身盛り上がったのだけれど、「批評の作法」について話していた後編もかなり面白かった。 「映画監督に対して、…

「冷たい熱帯魚」は、和製「ダークナイト」だ!!!

「冷たい熱帯魚」は、前作「愛のむきだし」という四時間を超す大作で話題となった、園子温監督の最新作である。この作品は、1995年におきた「愛犬家連続殺人事件」をもとに、脚本がかかれている。 小さな熱帯魚店を営む、吹越満演じる社本は、さえない男…

ももクロとぼくの非日常に隠されたメタとネタと萌え

QJで、さやわかというライターがももいろクローバーについての文章を寄稿していて、それがすごく良かった。 名前を調べると、アイドルについて書いていたり批評的な文章を主にしているライターさんで一気に気になった。 twitterもしているみたいで、早速フォ…