石をつかんで潜め(Nip the Buds)

ex俺だって日藝中退したかった

ここ1年で読んだ百冊

【2010.09.27〜】
パンク侍、斬られて候町田康
日蝕平野啓一郎
文学部唯野教授筒井康隆
屈辱ポンチ町田康
オードリーの小声トーク
東京ポッド許可局
雨ン中の、らくだ/立川志らく
のはなしさん/伊集院光
夢の木坂分岐点/筒井康隆
性的人間/大江健三郎

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名画裸婦感応術/横尾忠則
カネと暴力の系譜学/萱野稔人
M1戦国史ラリー遠田
歌うクジラ/村上龍
星新一1001話をつくった人/最相葉月
マボロシの鳥/太田光
取り替え子/大江健三郎
乱暴と待機/本谷由紀子
虐殺器官/伊藤計畫
空の怪物アグイー/大江健三郎

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海の向こうで戦争が始まる/村上龍
アマニタ・パンセリナ/中島らも
ストレンジデイズ/村上龍
THE BOOK/乙一
芽むしり仔撃ち/大江健三郎
下山事件森達也
オレンジアンドタール/藤沢周
それでもドキュメンタリーは嘘をつく森達也
東京番外地森達也
人生、成り行き 談志一代記/立川談志

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燃え上がる緑の木/大江健三郎
趣都誕生/森川嘉一郎
死刑執行人サムソン/安達正勝
マンガ狂につける薬 下学上達編/呉智英
僕たち、プロレスの味方です/ケンドーコバヤシユリオカ超特Q
マンガ狂につける薬 二天一流編/呉智英
車輪の下に/ヘミングウェイ
未公開映画を見るTV/町山智裕・松嶋知子
十九歳の地図/中上健次
異端の数ゼロ/チャールズサイフェ

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批評とは何か?/佐々木敦
同時代ゲーム大江健三郎
半島を出よ/村上龍
陰悩録/筒井康隆
コインロッカーベイビーズ/村上龍
どうで死ぬ身の一踊り/西村賢太
私小説のすすめ/小谷野敦
悲望/小谷野敦
極楽とんぼ/里見敦
結婚失格/升野浩一

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童貞放浪記/小谷野敦
東海道戦争/筒井康隆
人生の親戚/大江健三郎
治療塔/大江健三郎
お前なんかもう死んでいる/有吉弘行
トラウマ映画館/町山智浩
彼岸過迄夏目漱石
マンガは哲学する/永井均
僕たち、プロレスの味方です(再)
郵便的不安たちβ/東浩紀

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父として考える/東浩紀宮台真司
カネと暴力の系譜学(再)
さらば雑司ヶ谷/樋口雄広
クォンタム・ファミリーズ東浩紀
〈映画の見方〉が分かる本/町山智浩
快楽主義の哲学/澁澤龍彦
わたしが正義について語るなら/やなせたかし
十三歳からの反社会学パウロマッツァリーノ
サイバースペースはなぜそう呼ばれるか/東浩紀
厳粛な綱渡り/大江健三郎

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暴力はいけないことだと誰もがいうけれど/萱野稔人
河馬に噛まれる/大江健三郎
14歳からの社会学宮台真司
我らの狂気を生き延びる道を教えよ/大江健三郎
ボタニカル・ライフ/いとうせいこう
のはなしさん(再)
日常生活の冒険/大江健三郎
ピンチランナー調書/大江健三郎
「雨の木」を聴く女たち/大江健三郎
万延元年のフットボール大江健三郎

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二百年の子供/大江健三郎
のぼうの城/和田竜
フェルマーの最終定理/サイモンシン
読む人間/大江健三郎
「話して考える」と「書いて考える」/大江健三郎
憂い顔の童子/大江健三郎
静かな生活/大江健三郎
ゼロ年代の想像力宇野常寛
さようなら、私の本よ/大江健三郎
核の時代の想像力/大江健三郎

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恋愛の昭和史/小谷野敦
しごとのはなし/太田光
洪水は我が魂にまで及び/大江健三郎<男の恋>の文学史小谷野敦
テーストオブ苦虫/町田康
第二図書係補佐/又吉直樹
立川流鎖国論/立川志らく
一般意志2.0/東浩紀
現代落語論/立川談志
木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか増田俊也




ふと思い立ち、2010年9月27日から読んだ本を記録し始めたのをUPしてみたのですが、思えばこの間にはいろいろなことがあった。メモしていた本を、ブログ用に著者の名前を書き加えていたら本を読んでいた時のことが断片的だが思い出す。書店の帰りに読んだマクドナルドや、旅先で購入した場合はどこで購入したかとか割と簡単に思い出せたりすることに、羅列した署名を見て気づかされた。
この一年では、意識的に読む本のタイプを変えてきたと思っていたけど、開いてみたらそうでもないような、そんな感じがするようなラインナップになっている。自分が置かれている状況も変わっていった。9月から3月まではフリーター、ニートだったため、どんどん数を重ねていった。4月に入り社会人になってからは、なかなか本を読む時間が作れなかったので100冊に到達するのに時間がかかった。
もちろん、多く読めばいいというものではないのだけれど、「百冊を意識して読んでみる」ということをひとつの区切りにしてはいたので、年内には到達したいなと思っていたけれど、ギリギリになった。結果を見てみると、なかなか面白い結果になったし、もっと寝かせたらより楽しめると思う。あくまで自分内での話だけれど。
作者で選んで読んだといえば、町田康村上龍大江健三郎森達也小谷野敦東浩紀だ。特に大江健三郎は、一生かけて読みたいと思えるほどにはまった作家になったと思う。大江本人も一つのキーワードとしているように、これからも「再読」をしていきたい。
この百冊では、小説を読むのを減らしてみよう、というのも一つのテーマにあったのだけれど、蓋を開けると結構読んでいる。町田康は言わずもがなでオススメできるが、「クォンタムファミリーズ」は相当面白かったが、あまり東浩紀読者以外には広まっていないように思えるので、興味があれば手にとってもらいたい。大江健三郎は後期よりは初期の短編あたりは、読みやすく面白いと思う。
小説と言えば、太田光マボロシの鳥」が発売されたことは事件、いや奇跡だと叫びたいくらいに嬉しいことだった。

お笑い系でいえば「オードリーの小声トーク」「東京ポッド許可局」「お前なんかもう死んでいる」「僕たち、プロレスの味方です」などを読んだけれど、やっぱり「のはなしさん」かな。本当に伊集院光のエッセイが出るうちは死ねない。ただ、僕がくだけた文章を書くときは、伊集院光のラジオでのしゃべり方を結構パクった文体にいているので、当の本人が文章にまで進出しているのは、盗みがばれるというデメリットもあったりするのだけれど、今後もどんどん出してほしいと思う。
エッセイといえば、まだ刊行はしていないがダヴィンチで連載しているオードリー若林の「社会人3年生」は、毎月楽しみに読んでいる。計算すると僕が社会人3年生のころに、本が出る可能性も無きにしもあらずなので、今からわくわくしている。

百冊ロードのラスト5冊はなかなかの素晴らしいチョイスになったと我ながら思っている。特に「一般意志2.0」は思想的な話の本であったが、読みやすいうえに、SF小説を読んでいるような高揚感があった。「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」は、格闘技にまったくもって明るくない自分でもどんどん読みいることができた。かなりの厚さで内容も深いものだが、これは読んでほしいと胸を張っておすすめすることができる一冊だと思う。

今後は、幾ばくかのお金も自由にできるようになったことだし、話題の本とかもがんがん読んでいこうかなと思ってます。