石をつかんで潜め(Nip the Buds)

ex俺だって日藝中退したかった

来年の今頃、僕はでっかいラジオのねじになる旅へ出ることでしょう(SONYの変なイヤホンことLink Budsを使用した感想)

 

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 信頼しているラジオ聴きが、SONYのLinkBudsというイヤホンを購入し、クソラジオ聴き推奨ガジェットとして、レコメンドしているのを見かけた。存在自体は知っていたので気になっていたが、骨伝導イヤホンや、ノイズキャンセリング機能があるほうが良いかなと保留していたが、そのツイートと、1月から残業が続いていること、2月の残業代が61,293円あったこと、3月もほぼ同じくらいあったこと、今月が誕生日であることを理由に、気付けば、即購入してしまっていた。ちなみに、ラジオ聞きとして信頼する条件は、以下のいずれか一つに該当していなければならない。深夜の馬鹿力を2000年より前から聞いている、深夜ラジオを10年以上聞いていることに加えて深夜ラジオ以外に聞いているラジオが一つ以上ある、週に聞いているラジオが10本以上あってそのうち1つ以上はお笑い芸人がパーソナリティではない、バナナマンの火曜WANTEDを聴いていた、だ。信頼できない語り手の対義語が、信頼出来る聞き手になることが発覚。

 先週は本格的に風邪をひいてしまった。PCR検査も行い、陰性であったので、シンプル風邪ではあったのだが、この年度末に三日も休んでしまうわで散々だった。そのせいで、今週は、ほぼ毎日残業をしていた。それを耐えられたのは、この週末に、Link Budsが届くという一点のみを持ってだった。

 そして、先ほど予定より二日も早く届き、使用してみた。これはとんでもないガジェットです。

 バナナムーンを聴きながら、普通に妻と会話が出来る。そして、カナル式イヤホンより、音が優しくなるので、耳がキンキンしない。この2点だけでもう、ラジオ聴き専用ガジェットです。厳密には同居人いる系のファッキンラジオ聴き専用ガジェット。

 ちなみに、うちは、妻と3歳になる子がいまして、妻は僕がラジオを流すことに比較的寛容なので、家にいる時でも普通にスピーカーを、家事をするときはネックスピーカーとAVIOTのカナル式イヤホンで聞いているという具合です。一応、それらで事足りてはいるのだけれども、それぞれ都合が悪いことがある。スピーカーは持ち運ばないといけないので家事をしながらだと向いていない、ネックスピーカーは持ち運ばないで良いけれども、スピーカーと同様に、子がテレビを見ていると音がかき消されてしまう、カナル式イヤホンはこれらの不都合はないけれどもやっぱり耳からの情報を完全に遮断してしまうので話しかけられた時に外したりするのは煩わしいし何時間も聞き続けると耳が疲れてくる。週に十何本もラジオを聞いていると、週末の自由な時間にどれだけ聴けるかが鍵となってくる。加えて、最近は子も言葉を覚えるようになっているので、そうなると、大陰唇だとか恥骨だとか、歯医者に行きたくないだとか、個室ビデオが実家だとか、女の人はおしっこがどこから出ているのかわからないらしいとか、そういうトークをするラジオなんて、家ではどんどん流せなくなってくる。また、平日は、朝起きたら、すぐにradikoを起動しラジオを聴くけれども、起きたばかりの耳に、カナル式から流れる音は結構つらかったりするという悩みもあった。

 Link Budsは、これら全ての問題を潰してくれる最高の機械です。

 僕と同じような境遇にいるファッキンラジオ聴きにこそ買ってほしい。そういう人は、外でも家でもかなり重宝するし、外は外で使うイヤホンと分けても良い。

 ちなみに音質は悪いみたいなことを色々なところで書かれていますが、ほんとラジオを聴く分には全く問題ないです。重ねて言いますが、長時間聞くという点ではむしろこのくらいの方が良い。

 あと、スピーク・トゥ・チャットという、話しかけると、音楽が止まるという機能もついているので、話しかけられたら自動で会話に移行出来るのもいい。

 SONYはラランドのサーヤを公式の広告に起用して、意識高い系マルチタスカーにオススメの商品としてプッシュしているけれども、とんでもない、真逆の、たまたま家族が出来たくせに、それを、家族に聞かせられないようなひっどい話をするラジオを聴き続けたいという意識の低いナードな、ラランドのサーヤのCMしゃらくせえな、言うて賞レースで結果出してねえじゃんって思ってしまう気抜け連中にこそリーチしてほしいガジェットですよ。ほんと、そういうこと思わない方がいいですよ!

 これで僕は、家にいる間=ラジオを聴く時間となるので、来年あたりは銀河鉄道に乗って、でっかいラジオのねじになる旅に出ていることでしょう。