石をつかんで潜め(Nip the Buds)

ex俺だって日藝中退したかった

第一回 THE SECOND世界最速感想、或いは叩き台

THE SECOND、第一回が無事終わりましたね。僕はというと、空気階段の単独公演、ダウ90000の本公演を観に東京行ってきて、ちょうど放送時間が帰りの飛行機のフライトにかぶるっているので、やっと見終わりました。帰宅の道中は、情報を遮断するために、ラジオを聴きつつ、帰宅すると、お風呂に入る間に、テレビを点けて再生する間に結果を見せられることのないように、お風呂に入っている間に、妻に再生画面を設定してもらって無事観終わりました。シャットアウトはともかく、この叩き台ブログ、そこまでしてやる必要あるのか、もう自分でも分かりません。自縄自縛が過ぎる。助けてくれ。強いて言うなら、相互フォローの人で、ウケてくれる人が1人は確定でいるから。いや、コスパ悪すぎるな。

 


さて、まず、この大会が、既存の賞レースを踏まえたうえでの大会であり、そのシステムが、芸人ファーストにて成り立っていることは、番組側からの取材記事で分かるが、個人的に、1番凄いところは、トーナメント制度で行こうと決めたことだろう。

トーナメント制の良いところは、一位以外の敗者は、最後に闘った相手にしか負けていないというところにある。

どういうことかというと、例えば、mー1グランプリについて、今や4000組ほどがエントリーする。その決勝戦に上がった10組は、少なくとも、現在の若手漫才師のなかで、ある程度の誤差はあるにしても、革新的で面白い漫才師ということになるのだが、本番で、最下位になったら、何だったら一番つまらない漫才師になってしまう。最近は、そういうことは少なくなっているかもしれないが、mー1の黎明期には割とそういう風潮はあった。

ただ、トーナメント制であれば、あくまで、負けた相手にしか負けていない。つまり、ビリが存在しない。これは大きいし、とてつもなく、救いがある結果となる。

これだけで、「とはいえ、ネタをし続ける」という芸人の人生にさらなる日の目を与えること以外のことは極力避けるという気概を感じる。

ただし、アンバサダーを10年以上、フジテレビのネタ番組でトリを張らせ続けてきた爆笑問題を差し置いて、ダウンタウン松本人志に勤めさせたのは、文句を言い続けようとは思っています。

さて、スタートです。

 


1回戦

 


1 金属バット vs マシンガンズ

 

 

 

小さなゴミをポイ捨てしてそうな方と大きなゴミを不法投棄してそうなコンビと、ゴミを拾ってる方とリサイクルショップのお客みたいな方のコンビの、リサイクルの輪が完結している2組の戦い。

滑ったり何を言っているのか聞き取れないことがあってもその都度、逃げ切ったマシンガンズの勝利。比べて、テンポが遅い分、外したくだりがあると思われたのが敗因か。

基準ではないけど、6分の漫才の感覚がなんとなく掴みました。

真逆の使い方のような気がします。

 


誰か、ストリートファイターのファイト後の画面のように、ボコボコにされた金属バットと、喜んでいるマシンガンズを書いて、下のセリフは「金属バット………燃えないごみだ!!!」みたいなファンアート描いてください。

 


2スピードワゴンvs三四郎

 


スピードワゴン、構成はお見事

スピードワゴンの漫才は、イトリがボケに回ることも出来るスイッチヒッター漫才師なのだけれど、そこがちょっと遅かった気がします、あと、もうイトリが安達祐実と結婚してたことみんな忘れているようなリアクションだった

ここにきて、舞台に立つ前にゴッドタンに初めてでた時の目つきをしていた小宮

相田のボケでも笑えるので、小宮の崩したツッコミでもジャンプできる

一回戦だからか抑えているのかなと思いました、3回戦でぐっちゃぐちゃにする勝ちに行き方をしているのかな

 


ところで夏にキンコメの話して良いんでしたっけ

 


少し前にタイタンライブに出演した三四郎。これが、ぐわんぐわんとうねっていた。

三四郎がmー1グランプリの決勝戦の舞台に上がれなかったのは、ネタのなかでのパワーバランスとバラエティなどでの立ち振る舞いに齟齬が生じたことで、その漫才のフィクショナルな部分が現れたことによるものだと思うが、タイタンライブの時は、そのノイズの部分を感じることがなかった。加えて、もともと三四郎の漫才のいいところは、オルタナティブロックのインディーズデモ音源のようなうるさくてごちゃついているところだと思うが、今は、うるさいのに聞こえてくる、ごちゃついているのに見やすいという、矛盾を超越していて、一個一個のくだりが入ってくるという状態になっていた。これまでに見ていたネタとやっていることはほとんど変わらないのに、である。

 


3ギャロップvsテンダラー

 

 

 

毛利が林にカツラをかぶせたい理由が欲しい。多分なんでもよくて、ハゲネタがウケ悪くなってきたとかでも、コンプラで薄毛の人に気を使わないといけないとか。

テンダラー、寄席の匂いが凄い!

こういう大会で、このタイプのネタを評価するのはとても抵抗がありますね

でもギャロップが勝利したのはびっくりした

 


4 超新塾vs囲碁将棋

寝る前にInstagramで小ネタを見ることが日々の生活の癒しになっているでお馴染みの超新塾と、あらゆる方向から優勝候補といっても良いほどに、機運が高まっている囲碁将棋の対決。

いや、ネタ2本やってるんですけど、かっこよかったなー超新塾

溝上はほんと、オンバトのころから楽しそうにツッコむなぁ

囲碁将棋は、超新塾の手数の多さを上回るネタでしたね。

 

 

 

2回戦

 


1 マシンガンズ vs三四郎

マシンガンズ、たまに昭和のいるこいるの風が吹くし、なんだったら「聞いてほしいよなあこんだけ人がいるし」はもう古今亭志ん生なんだよな

三四郎負けたー!!エアポケット、作戦じゃなかったー!!ここで笑い疲れを一旦休ませて、後半畳み掛けるためのロイター板としてのエアーポケットじゃなかったー!

 

 

 

 


2 囲碁将棋vsギャロップ

 


まじで〜!?

一点が0人なのに囲碁将棋が負けたのか。

 


勝戦

マシンガンズvsギャロップ

 


いや、この戦いになるとは誰も予想していなかったんじゃないだろうか。

マシンガンズの漫才を3回も見てきて、もう観客は完全に共犯者になっていた。

ネタがないといいつつ、ネタに入ったり、かというと、本当にネタがないのかと思わせるようなくだりや間があったりと、ライブ感がすごかった。なんだかんだで逃げ切った気はしますが、逃げ切れませんでした!!!!