石をつかんで潜め

タイタンライブを見終わった後、同行してもらっていた方と、サイゼリヤに寄ることにした。普二人とも、「たけし見れてよかったですねえ」としか言えないようにぼーっとしたままだった。それから別れて、翌日は新宿で「ココからコレからvol8」見てきました。
去年はバナナマンの単独ライブを見ることが出来たし、爆笑問題の漫才もオードリーの漫才も見てきたし、ビートたけしの落語を見たんだったらこれ以上お笑いって見るものなくないか、と思いながら、「俺はお笑いファンとして余生に入った・・・・・・」とぶつぶつ言いながら見た余生で最初のお笑いは、小島よしおが二体のマリオネットを駆使したネタ「小島リオネット」で、最高のスタートを切れた気がした。
 「ココからコレから」はエル・カブキがゲストに出るということで見に行ったライブだった。エル・カブキはTBSラジオのラフターナイトによく出ていてそれはもう美しい漫才をしているのだけれども、やっぱり最高だった。
どこが最高だったかというと、デロリアン林は、バレンタインではバイト先の子からサラミをもらうという話をした後に「サム・ライミじゃないですよ」と言ったり、企画の時に舞台上がる時に、MCがツイッターと言ってるのを聞いて、「ちょっと〜、古いよ?まだ山路さんの話してるの?」と言ったりと、返す返すも最高だった。
漫才はXJAPANの面白いやつ「運命共同体」や、東京フレンドパークの面白いやつ「来園者」などが飛び出していた。
 ライブが終ったあと、品のない行為だということは知りつつも、共産党議員を刺殺した極右の青年(沢木耕太郎『テロルのすべて』より)の気持ちでエル上田さんを出待ちした。先に綺麗な女性からチョコを貰ってるのを見たので「すいません、チョコないんですが」と俺がつまんないことを言ったら「じゃあダメだよ」と優しく返してくれた。
 東京に住んでいないので、「ラフターナイトでしか漫才は聞けていないけど、大好きだ」ということを伝えたり、そのほか個人的に胸が熱くなる話を聞けたりして、最後に写真を撮ってもらった。俺は鈴村あいりと同じくパブ解禁していないし、自分でも見た事ないくらい気持ち悪い顔して笑っていたのでアップは出来ないけれど、良い思い出になった。
話している間は終始恥ずべき対応だったが、エル上田さんに「大学生?」と言われて、「え?そんな若く見えます?」としょうもない返しをしたのは、俺の中のカキタレ根性が出てしまったのかもしれないと思って、小諸そばであじ天そばを食べながら、悔いた。
家に帰って改めて、写真を見返すと本当に尖りの欠片もない顔をしている自分がそこにいたので、ちょうどいい機会だと思って30過ぎて「俺だって日藝中退したかった」もないだろ、と思って、ブログのタイトルを「石をつかんで潜め」に変えた。
これも『芽むしり仔撃ち』からの引用のようなものなので、結局は何かを纏ってお笑いを見ていくだろうな、と思った。