2020-01-01から1年間の記事一覧
水川かたまりの離婚の余波もそこそこに、幕を開けた『M-1グランプリ2020』。ギミックも仕掛けも盛りだくさんで、かつ、出順の妙もあり、まるでテン年代の漫才を総括するようだった昨年の『M-1グランプリ2019』は、漫才という藝を拡張するような大会だったが…
『キングオブコント2020』で見た中で一番好きだったコントは、ロングコートダディのネタだった。堂前が演じる肉体作業のバイトに来た男が、兎演じる先輩に、仕事の内容を教えてもらうが、徐々に先輩の仕事の要領の悪さが明らかになるというものだった。仕事…
THEWを見ました。 『THEW』自体、始まって三年足らずで、ここまで多牌な賞レースになるとは思っていなかった。R-1グランプリが芸歴十年未満という制限をしたことで自ら、狂気の門を閉ざしてしまったことを考えると、『THEW』にガラパゴス化を突き進むという…
フォーリンラブの笹森の「バービーが大声で言いたい、スピリチュアルが好きで何が悪い」というインターネット上で連載されているコラムを読んだ。 最悪だなと思った。「私自身も今、各所で本音を言いすぎて少し疲弊している。」という部分で爆笑した以外に、…
フジテレビの特番『まっちゃんねる』の中で、Amazonで配信されている、『ドキュメンタル』を女性タレントで行うという「女子メンタル」というコーナーがあったのだが、これが思った以上に、面白かったし、何より、現代のメディアにあるホモソーシャルの極地…
テグス問題について。正直に言えば、何の批評性もない、擁護しようもないコメントだと思っているが、一番は、それを今言われても……と言うような、どうしようもないコメントであり、全くもって「優しくない」ものだった。 フルートがグローブをもって、舞台上…
Gorillazの『Feel Good Inc.』の笑い声から始まったときから一味違うなと睨んでいた『キングオブコント2020』めちゃくちゃ良い大会でした。例年通り、誰が誰に何点を入れたかはあまり興味がないので省略します。 ・滝音「ラーメン」 さすけ演じるラーメンを…
とあるラジオにおける事件をきっかけに、前々から勉強しなければらならないと思っていた、フェミニズムについての本を数冊読み、今も何冊か読む予定である。 読んだのは、北村紗衣「お砂糖とスパイスと爆発的な何か」、田嶋陽子「愛という名の支配」、栗田隆…
年末にやるベストラジオ20のための備忘録です。昨年何の気なしにやったら、ベストラジオのときにめちゃくちゃ役に立って、満足いくものになったので、今年もやります。まじでメモ程度です。 「東京ポッド許可局」 印象深いのは、「この志村けんが好き 論」…
『爆笑問題カーボーイ(2020.5.5)』では、オープニングから45分をかけて、ナインティンナインの岡村の舌禍事件を受けてのトークが繰り広げられた。太田がメインとなったそのトークは、全方位に配慮しつつも要点をきちんと抑え、そしてそれに笑いも交えると…
早稲田文学会が発行している『「笑い」はどこから来るのか?』を読んだが、そのなかで、社会学者の渋谷知美が書いた「お笑いとジェンダーについての覚え書き」という文章が、感動を覚えるほどに良かった。まず、『ダウンタウンのごっつええ感じ』のコント「…
www.instagram.com いつものように、『ONEPIECE』のコミックスの最新刊を買いに本屋へと行ったら、思わず、『ONEPIECE』の販売促進用のポスターを見て写真を撮ってしまった。96巻のためのそのポスターは、ロジャー海賊団のイラストに、「あの日おれ達は世…
4/1新年度初日。家庭の事情により、午後からの出勤。気持ち的に、新年度一発目は、フル出勤をしたかった。一応、別の班に異動になって席も変わったのだが、これまでの業務を行う。残業をすることになったので、フジテレビの志村けん追悼特別番組は、後日…
twitterでもツイートをしましたが、4/25発売のQuickJapan149号にて、「emotion」というカルチャーについてのコラムを電柱理論名義で担当いたしました。その中で、「とあるテレビを見るという行為」について書いていますので、手に取っていただけたらと思いま…
星野源がインスタグラムにアップした、「うちで踊ろう」という歌は、自由にコラボ、つまりは二次創作に利用していいと、自粛をする中でも楽しみを見出すという、桃を買いに行くだけでもトークを出来ると評されたオードリーの若林みたいな、2014年にバス…
東京から帰ってきて二週間経ったので、その時の日記を書こうと思います。 東京では永野のほかに、玉田企画の『今が、オールタイムベスト』を見てきました。玉田企画の代表作の様な作品の再演ということだが、面白かった。チケットの半券を自分で切るなどとい…
細心の注意を払って東京に行き、コロナの潜伏期間であるといわれている最大値の2週間が経過した。これまで分断を進めてきた政府は、もちろん今になっても分断をすることによってのみ成立する判断を続けてくる。詳しいことは分からないが、嫌悪感のみがある…
コロナウィルスに細心の注意を払って、永野の単独ライブ『ロフトプラスワン時代のネタをロフトナイン渋谷でやるライブ』を見てきました。端的に言って、最高でした。 「喉に餅がつまった新沼憲治」から始まり、ディルドを使ったコントで世界一笑える「ボロン…
偶然にもちょうど二百記事目のようですが、この一年近く作業していた同人誌の二冊目が出来ました。そのお知らせと販売先のリンクです。これに合わせて、前作とのセット販売も行います。イベントに出るつもりはあんまりないので、こちらでお求めいただけたら…
まあそうなるだろうなとは思っていたが、空気階段の単独ライブが延期になったということが正式に発表された。同じく遠征で見に来る予定で会った友人も、行くのが難しくなったということもあって中止でも良いかなと覚悟はしていたのだが、実際そうなると、思…
毎週月曜日の深夜、赤坂で覇王がおしまいな歌を高らかに歌いあげている裏で、ひっそりと『宮下草薙の15分』が放送されている。2020年の1月7日から始まったこの番組は、タイトルの通り、宮下草薙の二人が15分ほど、しゃべるというラジオなのだが、…
構成作家の方の「お笑い評論って音楽や映画とかほかの評論に比べて、100歩くらい遅れてますよね。そもそも必要かって論議から一歩も前に進まないし、プレイヤーは語らないのが美学って価値観あるし、ネットで語ってる人に過去の演芸を参照する人が少なすぎる…
ぼくが嫌いなライターの吉田豪が「サブカル男子は40歳を超えると鬱になる」ということ言っていたが、二年ほど前に唐突に脳内に散逸している点と点が結びつき始めて、線となって、弾けて混ざり、最終的には「文系カルチャー青年は30過ぎたらギャル好きにな…
おおよそ普段と変わらない日々を過ごしている。おおよそというのは、嫌な空気が蔓延しているな、というくらいで、それは、twitterをしているからで、もし、それを見ずに、メディアからの情報だけしか得ていないのであれば、インフルエンザが流行っているとい…
『せっかくグルメ(2020.3.2)』で、日村さんが熊本に行っていて、そこでヒライを紹介されていた。ヒライとは、熊本のそこかしこにある弁当屋でありそこには、食券制のイートインスペースもあり、大学生時代に熊本に住んでいたころは週に2~3回ほど行って…
『映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!』を観てきました。ショーンが地球に迷い込んでしまった宇宙人の女の子のルーラと出会い、ルーラを捕まえようとする組織の手を逃れながら星に返すために奔走するという、よくあるプロットではあるものの、楽しかった…
※この記事は、もともとのものを、同人誌「俗物ウィキペディア」用に推敲したテクストになります。 伊集院光とNHKアナウンサーの安倍みちこが司会を務める『100分de名著』という番組で、大江健三郎の『燃え上がる緑の木(1993-1995)』が取り上げられ…
よしもと沖縄花月に空気階段が来るということで、見てきました。 よしもと沖縄花月の通常の公演は、1時間で終焉するのが三本あって、その合間に1時間空いているというもので、せっかく空気階段が来るのだから、2ステは見ておこうと思ってチケットを買ってい…
memushiri.hatenablog.com 続きです。 10位 「令和一発目の生放送」『爆笑問題カーボーイ(2019.5.1)』 新元号の令和になって初めのTBSラジオで放送された番組は、通常通り『アルコ&ピース D.C.GAREGE』だった。番組は、生放送反対派というカルト集団が生ま…
2019年は、テン年代の締めくくりとばかりに、ひいき目にみても、ラジオの面白さが異常な年でした。特に、今年10周年を迎えた『オードリーのANN』はさまざまな事件やイベントが起きましたし、『爆笑問題カーボーイ』も普段のトークもただただ面白い回や大事な…