2014年12月22日の15時の回の渋谷コントセンターに行ってきました。
一組目はジグザグジギー。ぬらっと、宮澤と池田が舞台上に現れる。
以下、ネタの覚書。13本用意していたみたいだけれど、持ち時間の都合上、披露したのは10本でした。タイトルは適当、8本目は失念。
①贈る言葉
②不吉な予感
③動揺
④結婚式
⑤強盗
⑥影武者
⑦イデユージ独演会
⑧(失念)
⑨出席
⑩オークション
安定感しかないジグザグジギーのネタ。意外だったのは、一番笑ったのが、二人の一番の名刺になっている⑨出席。流れからオチまですべて分かっているのに、げらげらと笑ってしまった。他にもおもしろかったのは、②不吉な予感、⑦イデユージ独演会ですかね。
ただ、同じ人達のコントを10本も見ると充実感はあるものの、一気に疲れちゃいますね。
手に書いたネタ一覧のメモを見たり、ふわっとしたトークを挟みながらネタをしていくラフな感じは新鮮でした。あと、二つのイスを、出したり、位置を変えるだけで、ネタに合わせたシチュエーションを作っていくのにも興奮しました。
二組目は、シンボルタワー。
実は、三年くらい前にASH&Dの事務所ライブに行ったときに一度だけ見たことあってその時も面白かった二人。
シンボルタワーが披露したネタは、5本。
①元力士
②タクシー運転手
③ラグビー部
④人質
⑤死闘の末の決着
幕間は電気グルーヴの「ポケットカウボーイ」をBGMに二人の紹介ビデオ。
前に見た時は、灰色のスウェットのズボンを引っ張り合うネタをやっていたのだけれども、今回も、同じように、舞台をドタバタとしていました。アニメ『スラムダンク』と同じくらい靴の音をきゅっきゅきゅっきゅと響かせていました。
一番好きだったのは、③ラグビー部です。「スクールウォーズ」を連想させる導入部分で、選手が順に殴られているけれども一人飛ばされる。「僕もみんなとおなじように殴ってください!」とお願いするも、「お前は駄目だ!親がうるさい!」と断られるというネタ。
上手いとはではないのですが、すごく好きなコンビです。
3組目は、チョップリン。のはずだったのですが、小林が緊急入院したということで、西野一人が舞台に上がって、フリートークをすることに。前の日から体調が悪い様子だったけれども、渋谷ユーロスペースに向かうも、その近くの道で「人生で一番の痛み」を腹部に感じてうずくまる小林。結局楽屋にまで来たものの、病院に行くことに。しばらくして連絡を待っていると、緊急入院になったとの電話。原因は、尿管結石とのこと。その報告の電話のしばらく後に、また電話があり、何かと思い、出てみると「インフルエンザでもあった」と再度の報告。「いや、今はそれええわ……」と笑う。
その時のことを、徐々に暗転するという照明で遊んだ再現コントをしていました。他にも、『細かすぎて伝わらないモノマネ選手権』で披露したネタや、小林についてのエピソードトークも披露。レアなものを見られたと思う反面、やっぱりチョップリンの生ネタは見たかった。
4組目はホロッコ。『となりの小津さん』という小津さんというキャラクターコントをしていました。
ラストに、4組揃ったエンディングトークもありました。ジグザグジギーとシンボルタワーが同期で「ウルトラC」というライブをやっていることを初めて知りました。
シンボルタワーの石島は、縦にも横にも大きいのだけれども、群馬出身なのに関西弁でいうところの「ちょけてる」人でガンガン前に出ていたのにはちょっと驚いた。
ジグザグジギーは、何回か呼ばれているので、持ちネタをほとんどやりつくしてしまったと。来月も呼ばれるんだったら、新ネタを作ります!と宣言していました。
渋谷コントセンターに一回行っただけの印象として、30分という長尺の持ち時間をそれぞれが演出できるということ、暗転中にうっすらと見えるネタの準備には、わくわくしました。2500円という金額も、割高には感じるけれども、演者さん自体にその分の見合ったお金が入るのであれば妥当だろう。むしろ割高に感じてしまうお笑いライブ界隈の値段設定自体にも問題はあるとも思います。あと、持ちネタがたくさんある人たちであればあるほど、楽だと思う。これが良いところ。
悪いところは、目玉がなく肩すかしをくらったような気もいくらかした。
せっかく渋谷コントセンターと銘打って新しいことをやっている感を出すのであれば、最低でもバカリズムや、東京03くらいの人たちがネタをやってもらわないとダメだと思う。
いとうせいこうは嫌いじゃないけれど、単純に量だけでいえば、普段ライブに通っている人達のほうが知っているであろうし、ただこの場がネタを披露する所に留まっている印象は拭えなかった。名前を出している意味もあまり感じられなかった。あ、倉本美津留は嫌いです。
座組みとしては、ライブシーンで売れている人、テレビのネタ番組に呼ばれ始めている人、おススメの新人、年末年始のネタ番組にきちんと呼ばれる人というのが一番の理想だと思うのだけれどもどうでしょうか。