石をつかんで潜め(Nip the Buds)

ex俺だって日藝中退したかった

エンタメ好き男性として、ジャニー喜多川問題に思うこと

 好きな芸人のラジオを聴いていたら、このご時世に、ジャニーズ事務所所属のタレントを誉めていて、無邪気すぎる!と、収まりの悪さを感じていたのだけれど、ふと、心のどこかで事務所が大変だからちょっとでも助けになればという気持ちからトークしているという100%の善意なんじゃないかと思ってしまった。報道が加熱していくなかで、テレビにジャニーズのタレントが出続けているのを見ていて、日本のメディアはジャニーズを、宿痾として受け入れることにしたんだろうと、誤用の意味での穿った見方をしていたのは間違いで、ただただ何も判断できていないだけじゃないのかという気になってきた。
 そもそもの話として、ジャニーズのタレントを出すなよと思ってしまっているということは、どこかで、彼らも共犯者として見ているところがあるのではないかということだ。そのことは、あの「黒の章」すぎる調査報告を少し読んだだけで、その考えが絶対に間違えであるという前提に立たなければならない。どう考えても、彼らは被害者であり、その後、売れた後に、喜多川のことを面白おかしく話していたことなどを、加害の一端を担っているということにするということは出来ない。もし仮に、ここがぶれてしまっていたのが僕だけなら、これから先を読み進めることなく、僕を糾弾してください。
 さて、ここから続けるのは、アイドルにハマる素養がなかった人間だけれども、エンタメが好き故に、絶対的に、ジャニーズを避けて通ることは出来なかったからこそ、得られた感動も、ムカつきも一定程度には記憶に残っている、セクシャリティ的には、いわゆるノーマルな人間が、今後もわだかまりなく楽しめるように、後から、あの時何も言わなかったじゃんと言われないようにするために、今後も彼らの活躍を楽しめるようにするために思考の整理の過程だという前提に立って欲しい。僕はもうアラフォーなのだけれど、ちょうど、ジャニーズがバラエティに進出していた時期であるので、本当にジャニーズのエンタメ進出の拡大の時期と、大きなずれはないように思える。透明人間とか観てましたし。
 例えば、盲目的なオタクがどーのこーの言っていたということを晒し上げる行為って分断を産む意味のない行為だと思っているので、そういうことはしたくない。性の対象とは異なる性別であるババアにクンニリングスされながら言えるなホンモノだよとは思いはするけれども、それは言わない。ここまで言えば、今の僕が仰向けになって腹を見せて、よだれを垂らしてながら、クーンクーン言っている犬だと思ってもらえるだろうか。普段は、あのに、ちゃん付けするなよ、そもそも僕っ子なんだから、百歩譲って、あのくんだろとか、ほんとずっとフワはズレたコメントしているな、お前がゲストの水ダウはVTR弱いぞとか、ラランドの英語表記がlalandeなの嫌だなー大阪修行とかどうなったんだよとか、普段はワシって言っているヒコロヒーがおしゃれ雑誌で書いているコラムでは「私」だったのなんか嫌だなーとか、配信スルーってなんだよ意味的には配給スルーだろとか、関ジャニのあいつは日本で一番つまんねーなーとか、他人に対して、ずーっと悪態ついているけれども、今回は割と真剣に考えています。
 話は最初に戻るけれども、多分、ジャニーズの人たちって、相当、会ったらいい人だと思うんですよね。そのまんま東が、子供がファンだからと言って、サインをねだったら、唾を吹きかけた諸星を除いては、少なくとも、表面上は、とても良い人に思える。多分、マジで全員。
 だから、メディア関係者は応援したくなるから、忖度とは違う力関係が働いて、なんかこう今の無批判にジャニーズの所属タレントを使い続け、それが視聴者にはその加害性に無自覚無批判な態度に見えてしまっているのではないか。多分、人気だけだったら、ジャニーズのタレントを使わなくても良いような時代ですし。これは流石に、メディア関係者がそこまで馬鹿じゃないという希望もありますけど。
 後一つ、男性の性被害が軽視されているということも浮き彫りになっていると思います。途轍もないことをしてきたのに、メディアが蓋をしきれている。ここは、本来であれば蓋をしないといけないほどの所業であり、報道が加熱するのは問題であるという問題も出てくると思うんですけど、仮に、今回が女性アイドルグループの総本山の社長等による性加害だとしたら、その所属タレントや系列のタレントが出ているテレビは軒並み、お蔵入りになるということは想像に難くないわけで、
 特に、モテなかった中学高校大学を経ている、後藤寿庵とかにったじゅんの漫画がストライクな身からすると、どこか、いわゆるラッキースケベというか、幼い頃から性的な戯れを受けることは被害ではないという嘘を許容してしまうという隙もあるので、そこにも男性が被る性被害を、軽視してしまう土壌が育ちやすくなる。
 性的な加害だけでなく、広く男性の性等について、世の中は、かなまら祭りのごとく、男根崇拝主義によって成り立っているかと思いきや、これ以外にも、割と軽視されているところは散見される。
 例えば、小便器の存在とか、あれ、全然、横の人のちんちんが見えますからね。
 あとずっと思っているのが、男性トイレにこそ、音姫が必要だということです。普通に、湿った屁が大便室から聞こえてくるのは、ずっと気持ちが悪い。その音を聞かされるたびに、男性トイレに音姫を設置して爆音でトニー谷とか、左とんぺいのコミックソングを流し続けるというワンイシューで出馬しそうになる。
 とっ散らかってきたので、個人的な意見を言うと、経営陣を刷新するのまではしないでもいいけれども、新しい人を入れて、ジャニーズ事務所は名前を変え、永劫、喜多川の面白トークを電波に乗せないで欲しいなと言うところです。
 あと、地獄先生ぬ〜べ〜の実写化は酷すぎるので、マスターテープを破壊してください。