石をつかんで潜め(Nip the Buds)

ex俺だって日藝中退したかった

暮れの元2022「異世界混合大舞踏会 (feat. おばけ) 」

 2022年も終わりますね。みなさん、本年も色々とありがとうございました。

 今年は、仕事に追われてました。慣れない仕事に加え、そもそも筋道が立ってなかった仕事、上司と一緒に迷路に入り込んだような仕事、今までよりもさらに精度を上げないといけない仕事と、かなり疲弊しました。何より、調整と資料作りに追われていた。資料作りは、長文ならそれなりに書けるのですが、資料作りはそのアウトプットの筋力が全く違う。普段、いかに寄り道や悪口、思っていることを盛り込むかということに尽力して、読みにくくしてやろうと考えながら文章を書いている分だけ、この短距離走に難儀した。その分、スキルは上がったという幾許かの自信も持てたので良かったは良かったです。

 充実はしていたと思います。本当に、コロナにならなかったことだけが救いです。なんとか逃げ切りたい。

 ベスト本は、町田康「私の文学史」、千葉雅也「現代思想入門」、竹村和子「愛について」、太田光「芸人人後(大顰蹙編)」、岸雅彦「マンゴーと手榴弾」でしょうか。ベスト映画は、「フレンチディスパッチ」「THE BATMAN」ですかね。ベストネタは、立川吉笑「明晰夢」です。

 ベストバイはあんまり出てこないので、無しでいいのですが、ワーストバイだけはすぐ出てきます。それは、咳止め薬です。この咳止め、副作用に便が出にくくなるというものがあり、さらっと流していたのですが、しばらくした後、背中に激痛が走るようになり、日に日に痛くなって、最終的には、真っ直ぐ座っていられないようになりました。それから、整形外科に行っても原因不明、内科に行ってMRIを撮って初めて、便が詰まりすぎていて背中の神経を圧迫している可能性があるという診断になり、そう言われてみれば、ここ最近、大きい方をしていないということに気が付き、処方された下剤を飲んで、無事治りました。お金も三万くらい飛びましたし、オチ含めて全てが最悪でした。

 コロナについては、落ち着いてんだか、慣れきったように麻痺してんだかという感じではありますが、今年は旅行に3回も行けました。一つ目は、巡礼としての愛媛旅行、二つ目は家族旅行としての福岡、三つ目は冨樫義博展が目的とは言ってもほぼ突発的な東京密航という三カ月連続リリースは、スケジュール的に無理があったりしましたが、全て人生における意味合いが違って楽しかった。全てで全国旅行支援割を適用できて、多分十万円くらい得したのは良かった。自民党に投票することはありませんが。

 余談ですが、僕は、よくワンオペ育児をしていることをツイートするのですが、これは別にイクメンアピールでもないし、自分でも偉いとは思ってはいないのですが、それを提示することで、ある程度はライブや東京への密航が出来るようになるという灯台としてのツイートであるということを明かしたいと思います。僕が風邪で寝込んだ数日、如実に家が汚くなる程度には平日も家事をしていますからね。別に他に何を言っているのかは言いませんが。読んでいるあなたにとって、我が家は他人の家であるので。そういうことで揚げ足を取ろうとしてきた奴の腕に、全体重を乗せた踏み付けをして、へし折ることが出来るくらいには、生活をしているということを提示していく。

 生活といえば、今年は、子の成長につれて、これまでとはまた違う生活となり、タイムスケジュールを変えないといけなくて、その運用のあり方について妻と揉めたりしましたが、とりあえずなんとかやっていけています。マジで、エンタメの摂取がままならなくなっているのですが、そんな中で、「鎌倉殿の13人」を完走できたのは良かった。ドラマとして面白かった、いや、厳密には、ドラマとしての面白さは義経が死んだことで終わったのですが、それからの後半もまあ嫌な話として面白く、人はいずれ死ぬし、その北条も「逃げ上手の若君」の頃には死に体になっていると思うと、虚しくなります。

 大河といえば今年は爆笑問題をテーマとして大河が作られたら、3話くらい使われるような1年だった。アンタウォッチマンの爆笑問題スペシャルでの、光代社長による、事務所独立後の完全な干されを「事務所を勝手に辞めちゃうやつには、振った仕事も辞められちゃうんじゃないかってなるから怖くて使えないですよね」と解釈してたのは、なんか声出た。これこそ、漂白された光代史観と言って良い。大河を通して見たことで、一夜漬けではあるものの、なるほど、歴史モノにおける解釈や創造というのはこういうことなのか、となんとなく分かりました。こんな感じで、鎌倉殿に侵食されたことで、ウエストランドM-1グランプリで優勝したことはもちろん嬉しいけれども、今は、二代目タイタン殿になるにはM-1くらい獲っておいてもらわないと困る、という「いいねえ 世界一の剣豪!! 海賊王の仲間ならそれくらいなって貰わないとおれが困る」とルフィの気持ちになっています。ルフィといえば、ワンピース、ワノクニ編終わって最終章になってからまあ面白いです。まさかアラサーになって、確かに、ゴムゴムの実のデザインって、メラメラの実とかと違って、ゴムっていうデザインではない、とか真剣に考えているとは思わなかったです。ここにきて、ワンピースのでかいカレンダーとか、グッズをちょこちょこ買っているの自分でも笑ってしまいます。今更、みたいな。あと、ワンピースカードは、手に入れることがなかなか出来なかったりして、実戦が出来ていないんですが、来年は挑戦したい。

 友達と東京で、俺はもう今後新しい趣味を持てると思えない、オタクですらないと嘆いていたのですが、冷静に考えれば、ワンピースカードは新しい趣味になりそうということに気づきました。新しい趣味といえば、クラフトビールに興味を持ったのも今年からでしたっけ。コーヒーといい、慢性鼻炎とはいえ、なかなかに楽しめております。 

 「人生に攪拌を!」をスローガンに掲げていこう。

  コロナが流行ってしばらくしてバナナムーンに出演した島田秀平が、占い師仲間の一人が、コロナが終わるのは、2023年になると言っていた。当時は、そんなにかかるかよと思っていたけれど、今は、割とその言葉を希望としていたりする。

 来年は、ダウを生で見たいし、中免を取得したいし、久々にタイタンライブを銀座で見たいし、新宿伊勢丹でコートを買いたいし、また家族でどこか旅行に行きたい。

 各々の、生きてまた会いましょう、を実現させていきましょう、みなさん。

 以上を持って、暮れの元気な御挨拶とさせていただきます。

 さあ、M-1の感想と、ベストラジオ取り掛かるぞ!